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2008年10月アーカイブ

音響機材・機器のPAとSR

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 PAは別項目で触れたようにPublic Addressの略で音響機材機器の拡声装置全般を指す言葉ですが、それと似た言葉にSRというものがあります。SRは、Sound Reinforcementの略で、一定規模以上で多チャンネルの音響装置をレンタルして使用するコンサートなどの音楽の音響システムのことを指します。

 PAは会議などの簡単なマイク、スピーカ、アンプといった音響機材・機器が含まれるのに対して、SRの場合には、舞台音響のように入力される音声チャンネルが多くなり、出力もステレオ化やサラウンド化されたりするなかで、大ホールや野球場などの大規模会場であっても、観客の隅々まで音質や音量を均一化することが要求されます。これを実現するために、アンプ・スピーカーの高効率化・高性能化が図られたり、入出力間の音質の差を縮小させるためにプロセッサーを搭載した機材・機器もあります。

 ドーム球場やアリーナと呼ばれる会場におけるコンサートでは、観客席の広さに対応するため舞台付近に設置されるスピーカのほかにも、より聴衆に近い場所にスピーカが設置されることもあります。この場合、すべてのスピーカーから同時に音声を出力すると伝達時間の差によって音質に影響が出るため、一部のスピーカーでは音を遅らせるような手法がとられています。

 また、リハーサルと本番では聴衆の変化や室内の温度・湿度、機材の稼働時間などが音質に影響を与えるため、本番中になっても常に音響を測定して、リアルタイムに補正することで変化に影響されにくいシステムが構築されているのも大きな特徴です。

 このようにSRはPAと同じように音響機材・機器を扱うにもかかわらず、高性能の機材・機器を扱うと共に、セッティングには高度な技術が必要になっています。ただ、実際には、厳密にSRとPAを区別せずに、SRであってもPAと呼ぶことも多いのが実態です。

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