2008年8月アーカイブ
40~50人前後のPA音響機材・機器レンタルの例
簡単な会議や講演会、小イベントなどのPA音響機材・機器レンタルの例としては、次のようなセットがあげられます。
スピーカー ZX1 ×2
スピーカースタンド TSP-1 ×2
パワーアンプ CP3000S ×1
ミキシングコンソール ONYX1640 ×1
CDプレイヤー CD-01U ×1
MDプレイヤー MD-350 ×1
マイク(スイッチ付き) SM58S ×2
マイクスタンド 210 ×2
ディストリビューター AV-P155 ×1
必要電源 平行15A ×1口
100人前後のPA音響機材・機器レンタルの例その1
運動会や発表会、小さな展示会などのPA音響機材・機器レンタルの例としては、次のようなセットがあげられます。
スピーカー(HI) ZX1 ×2
スピーカー(LOW) Sb122 ×2
スピーカースタンド ASP-1 ×2
パワーアンプ CP3000S ×1
ミキシングコンソール ONYX1640 ×1
グラフィックイコライザー Q2031B ×1
CDプレイヤー CD-01U ×1
MDプレイヤー MD-350 ×1
マイク(スイッチ付き) SM58S ×1
マイク SM58 ×2
マイクスタンド 210 ×3
ディストリビューター AV-P155 ×1
必要電源 平行15A ×1口
100人前後のPA音響機材・機器レンタルの例その2
小規模スペースのライブ、イベントなどのPA音響機材・機器レンタルの例としては、次のようなセットがあげられます。
スピーカー(HI&MONI) ZX1 ×4
スピーカー(LOW) Sb122 ×2
スピーカースタンド ASP-1 ×2
パワーアンプ CP3000S ×2
ミキシングコンソール ONYX1640 ×1
グラフィックイコライザー Q2031B ×2
デジタルリバーブ SPX990 ×1
CDプレイヤー CD-01U ×1
MDプレイヤー MD-350 ×1
マイク(スイッチ付き) SM58S ×1
マイク SM58 ×2
マイク SM57 ×2
ダイレクト・ボックス DN100 ×2
マイクスタンド 210 ×3
マイクスタンド 259 ×2
ディストリビューター AV-P155 ×1
必要電源 平行15A ×1口
音響レンタル・PAレンタル・機材レンタル・東京
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音響レンタルなど楽器、音響機材、映像機材、照明機材など楽器レンタル・ ドット・コム 東京都渋谷区猿楽町2-13 メッツ代官山2F TEL.090-4411-7777
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音響設備・技術 東京都 - gooタウンページ
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600~800人前後のPA音響機材・機器レンタルの例
600~800人前後の野外イベントなどのPA音響機材・機器レンタルの例としては、次のようなセットがあげられます。
メインスピーカー T252+ ×2
イントレ 2台セット ×1
サイドモニタースピーカー ZX5 ×2
スピーカースタンド 200T ×2
パワーアンプ CP3000S ×2
ミキシングコンソール GL3-424 ×1
グラフィックイコライザー Q2031B ×2
デジタルリバーブ SPX990 ×1
CDプレーヤー CD-01U ×1
MDプレーヤー MD-350 ×1
マイク(スイッチ付き) SM58S ×1
マイク SM58 ×2
マイクスタンド 210 ×3
ディストリビューター AV-P155 ×1
必要電源 平行15A ×2口
1000~1200人前後のPA音響機材・機器レンタルの例
1000~1200人前後のお祭り、カラオケ大会、よさこい、野外ライブなどのPA音響機材・機器レンタルの例としては、次のようなセットがあげられます。
フロントスピーカー T252+ ×4
イントレ 2台セット ×1
サイドモニタースピーカー ZX5 ×2
スピーカースタンド 200T ×2
パワーアンプ CP3000S ×3
ミキシングコンソール GL3-424 ×1
グラフィックイコライザー Q2031B ×2
デジタルリバーブ SPX990 ×1
CDプレイヤー CD-01U ×1
MDプレイヤー MD-350 ×1
マイク(スイッチ付き) SM58S ×1
マイク SM58 ×2
マイクスタンド 210 ×3
ディストリビューター AV-P155 ×2
必要電源 平行15A ×3口
ホールに勤務する音響PAエンジニアには、専門職として配置されている場合や、音響の知識のない電気設備担当者を音響PAと兼務させている場合、ホールに委託された業者から音響PAが派遣されている場合、まったく音響PAを配置せずにホールをレンタルした主催者にすべて任せている場合など、ホールによって様々な運営がなされています。
音響PAの担当がホール職員の場合には、その仕事としては、利用者との打合せやいわゆる「乗り込み」と呼ばれる外部の音響・照明業者に対する窓口としての役割を持っています。
ホールの設置者は、企業、国・地方自治体、第三セクター、独立行政法人など様々ですが、誰でもがレンタルできるホールと、特定の人や目的にしかレンタルさせないホールなどレンタルの形態も様々です。どのホールにも、音響PA機材・機器は常設されており、レンタルする必要はありません。
しかし、音楽ホールをレンタルするミュージシャンの場合などでは、ホールに常設の音響PA機材・機器を使用せずに、自ら持ち込むケースがほとんどです。これは、音響PA機材・機器のメーカーや型番によって音質などがまったく異なってくることから、自らが求める音質が再現できる音響PA機材・機器を使用しているからです。
イベント関係の音響PAエンジニアの仕事は、数十人程度の小さな講演会のイベントからオリンピックやワールドカップ、国際会議などの数万人規模になる大イベントまで多岐にわたるのが特徴です。イベント関係の音響PAエンジニアの活躍の場としては、企業や国・地方自治体などが主催する講演会、トークショー、各種プロモーション、スポーツイベント、学会発表など分野も多岐にわたり、年間を通じて開催される件数もかなり多いのが特徴です。
小さなイベントでは、音源が司会者と演者のマイク2本というシンプルなものですんでしまいます。例えば、スピーカー×2、スピーカースタンド×2、パワーアンプ×1、ミキシングコンソール×1、CDプレイヤー×1、マイク(スイッチ付き)×2、マイクスタンド×2、ディストリビューター×1といった音響PAの構成になり、レンタルする機材や機器も数が少なくてすみ、音響PAエンジニアの仕事も一旦セットしてしまえば終わりというものがほとんどです。
しかし、国際的なイベントともなると、中継回線やミキサーのレンタルや、百チャンネルを超えるマイクのレンタルなどレンタルする機材・機器の多さもさることながら、音響PAエンジニアも当日は目が回るほどの忙しさになります。また、イベントの演出上で必要になるストリングスなどの効果音や音楽の再生も担当するため、イベントの進行からも目を離すことができません。このようにイベント関係の音響PAエンジニアの仕事は、規模によってまったく異なる仕事といってよいほどの内容となっています。
演劇関係の音響PAエンジニアは、音楽関係と同じレベルの音響PA技術力が求められる分野です。演劇関係の音響PAエンジニアは、一度、音響PAの機材・機器のセッティングをすると大部分の仕事が終わりというわけではなく、舞台の進行に合わせて、劇伴と呼ばれる劇中音楽や効果音の送り出しも行います。また、音響PAエンジニアは、ミュージカル、大衆演劇、人形芝居など演劇の種類によって、レンタルする機材・機器、それらの配置、音量などすべて異なるものを選定してセッティングを行います。
比較的大規模なミュージカルのように、音楽が録音されたものではなく生演奏される場合には、演奏のミキシングを操作する音響PAエンジニアと役者の台詞をのミキシングを操作する音響PAエンジニアがそれぞれ担当することになります。こうしたミュージカルの場合には、客席向けのスピーカーも音楽用と台詞用に分けて設置されています。
また、最近では、ワイヤレスのヘッドセットの性能が向上したことから、役者に小型のヘッドセットを装着することも多くなり、ワイヤレスマイクの使用量が多くなってきています。ただ、舞台への登場人物が多くなってくると、ワイヤレスマイクで使用できる周波数は限られているため、音響PAエンジニアの腕の見せ所と鳴ります。
一方、小劇場など恵まれた環境にないところでは、こうした専任の音響PAエンジニアを置くことなく、音響PA機材・機器のレンタル、設置、調整のほか、照明までを含めて劇団員自らが行っているところもたくさんあります。
音楽関係の音響PAエンジニアは、一番数が多く、仕事も多く受けることから、音響PAに関する知識や能力が高い人が多いのが特徴です。音響PAの仕事としては、音響PA装置を操作し、舞台上の演奏される音を会場の音響特性に合わせて、最適な音質で提供することが求められます。広い会場内のどの場所でも同じ音量と音質で聴けることが求められ、楽器演奏者や歌手によっては、音質に強いこだわりを持った人もいるので、強いリクエストを求めてくることもあることから、それに瞬時に応える音響PAの調整能力も求められます。また、ベテランの音響PAエンジニアは、そうしたことを事前に予測してレンタルする機材・機器を決定しています。レンタルするメーカーや機材・機器によって、音はまったく異なったものになるからです。さらに、クラッシック、ジャズ、ロックなど音楽の種類によっても、レンタルする機材・機器、それらの配置、音量などすべて異なるものになります。
音響PAが一つのイベントにかかわる標準的な編成は、チーフエンジニア1人とアシスタント1~数人となります。チーフエンジニアは客席に提供する音の最終責任者であり、作業の監督者でもありますが、チーフエンジニアが自ら音響PAの音のミキシング作業を行うこともあります。
こうしたミキシング作業を行う音響PAの席は、観客席の真ん中から後方に配置されることが多く、舞台上のマイクセッティング、チェックなどはチーフがアシスタントに指示を出して共同作業で行っています。イベントの規模が大きくなると、これに舞台上のモニターシステムの調整を担当する音響PAエンジニアが加わることもあります。モニターエンジニアは、舞台上の演奏者とコミュニケーションを取り合って、複数のモニタースピーカーやイヤホンのバランスを個別に調整するのが仕事です。
家の中に本格的なオーディオルームを作りたいと考えている人も多いと思いますが、そんな時には、どこに相談しますか?建築屋、電気屋、設備屋でしょうか?いえいえ、本格的なオーディオルームを作るのであれば、音響やPAに関する知識が必要です。そのため、実績のあるPA音響屋に相談するのが一番です。
PA音響屋の技術は、コンサート、各種イベント、音響機器のレンタル機材の選定にとどまりません。PA音響屋の技術は、音の性質、波形、環境の反響、聞く人に届かせる距離やパワー(dB)、位相、ハウリングの防止など多岐に渡ります。何よりも、特に海外製を含めて、どこのメーカーがどんな音を持っているかという、機器に関する情報が必要です。その技術は、設備音響の分野でも活躍しています。具体的には、コストと環境に見合った、機器の選定、サウンドデザイン、販売、取付工事を行ってもらえます。
オーディオルームを検討するに当たっては、まず、吸音を検討します。室内において、音が小さくなっていくのは室内表面に音が衝突したときに、反射しないエネルギーがあるからで、そのエネルギーを一括して吸音と呼びます。吸音しやすい身近な物で言うと、ソファーとかカーテン、絨毯など。建材とすれば一般的には壁などに隠れていて見ることはなかなかありませんが、グラスウールなどがあります。
次に、音の残響時間を検討します。残響時間は長すぎると、その室内の言語が聞き取りにくくなり、音楽は前後の音が重複して不調和音が応じて不快になります。しかし短すぎると、音に豊かさがなくなります。残響時間は短すぎても長すぎても、良い音空間とはいえなくなるのです。
PAや音響のレンタル機材・機器として、必ず必要なものの一つにスピーカがあります。ケーブルは機器と機器を接続して電気信号を適切に送るために必要となってきます。ケーブルの接続コネクターには、次のような種類があり、機材や機器の種類に応じて一緒にレンタルする必要があります。
PA音響でレンタルするスピーカーユニットの種類
(1)コーン型スピーカー
コーン型スピーカーは、円錐形の振動板を動かして音を出すスピーカーです。低音再生用の口径40cm程度のものから、高音再生用の5cm程度のものまでが使われます。コーンは、紙、ポリプロピレン、アルミ、各種の繊維を編んだものなどが使われます。コーン外周のエッジは、コーンと一体成形したもの(フィクスドエッジ)もありますが、一般的にはウレタンフォーム、ゴム、布にコーティングしたものなどが使われます。
(2)ドーム型スピーカー
ドーム型スピーカーは、ドーム型の振動板を動かして音を出すスピーカーです。中音再生用の口径10cm程度のものから、高音再生用の2cm程度のものまでが使われます。 振動板は、絹や綿や化繊などの布類を使うソフトドームと、アルミやチタンやベリリウムなどの金属を使うハードドームがあります。このタイプは指向性が良いことが特徴です。
(3)ホーン型スピーカー
ホーン型スピーカーは、ドーム型やリング型の振動板(ダイヤフラム)から出た音をフェイジングプラグやイコライザーで絞ってからホーン(ラッパ)に接続したスピーカーです。 振動板は、アルミ、チタン、ベリリウムなどの金属が使われます。ホーンには、樹脂、金属、木材などが使われます。能率が高いことが特徴で、PA用や大型スピーカーの中音用や高音用に使われます。
(4)リボン型スピーカー
リボン型スピーカーは、リボン型の薄い振動板を持った、超高音用に使われるスピーカーです。 リボンには、アルミやベリリウムなどの金属箔が使われます。振動板がボイスコイルを兼ねるためインピーダンスが低く、マッチングトランスが内蔵されています。
PA音響でレンタルするエンクロージャーの種類
(1)平面バッフル型スピーカー
平面バッフル型スピーカーは、穴をあけた平面板にスピーカーユニットを取り付ける形のものです。低音の出力レベルが少し低いものの、開放感のある音が特徴です。ユニットは干渉をさけるため、バッフル板の中心から外して取り付けます。実用的な大きさは、幅70cm×高さ90cm程度以上からになります。
(2)後面開放型スピーカー
後面開放型スピーカー平面バッフルの周りを折り曲げた形のものです。平面バッフル型よりも小型にできます。平面バッフルと同様に低音の出力レベルが少し低いものの、開放感のある音が特徴です。ラジオやテレビのキャビネットなどに使われてきた方式です。
(3)密閉型スピーカー
密閉型スピーカーは、後面開放型の後ろを完全に塞いだ形のものです。素直な音が特徴です。 位相特性もバスレフなどの共振を利用した方式より優れています。1960年代にはBTS規格の16cmフルレンジユニットが50~80リットルの大きめの密閉箱で使われました。
(4)バスレフ型スピーカー
バスレフ型スピーカーは、密閉型に穴をあけて、低域共振用のポート(ダクト)を取り付けた形のものです。密閉型に比べて、十分な低音を再生できるのが特徴です。市販のスピーカーでは、この方式が標準となっています。ポートは、前面か後面にあり、スポンジや吸音材を適当につめて低音出力レベルを落とすこともできます。
(5)ダブルバスレフ型スピーカー
ダブルバスレフ型スピーカーは、バスレフ型の内部を二つに分けて、内部にもポート(ダクト)を取り付けた形のものです。箱は大きくなりますが、深みのある優しい低音が特徴です。
(6)フロントロードホーン型スピーカー
フロントロードホーン型スピーカーは、スピーカーユニットの前にホーンを取り付けた形のものです。高能率の独特の音が特徴です。ホーンが大型になるため、コンクリートや木材を使って特別に制作されたものが使われます。
(7)バックロードホーン型スピーカー
バックロードホーン型スピーカーは、スピーカーユニットの後ろにホーンを折り曲げて取り付けた形のものです。高能率の独特な音が特徴です。ホーンの長さ(音道)が、2.0~2.5メートルのものでも音のバランスが良好です。前面にホーン開口があるものが一般的ですが、後面にあるものは点音源的な音像定位が得られます。
(8)コンビネーションホーン型スピーカー
コンビネーションホーン型スピーカーは、フロントロードホーンとバックロードホーンとを組み合わせた形のものや、フロントロードホーンとバスレフ(左図)とを組み合わせた形のものなどがあります。大型で高能率なので、劇場用やPA用に使われています。
PAや音響のレンタル機材・機器として、必ず必要なものの一つにマルチケーブルがあります。ケーブルは機器と機器を接続して電気信号を適切に送るために必要となってきます。ケーブルの接続コネクターには、次のような種類があり、機材や機器の種類に応じて一緒にレンタルする必要があります。
XLRコネクターの音響PA機材レンタル
XLRコネクターは、キャノンが発明したためキャノンコネクターともいわれています。コネクターの中では一番丈夫で、かつ接触不良などが起きにくく、信頼性が高いコネクターです。ただ、価格が高いのが難点です。主にマイク系統や重要な入出力の接続に使われています。また、プロのPA音響用ではライン系・デジタル系の接続にも使われています)通常はコネクター内に3つの端子(以後3Pと呼びます)があり、バランス伝送に対応しています。
フォーン(ステレオ)コネクターの音響PA機材レンタル
フォーン(ステレオ)コネクターは、一般的には、ヘッドフォンの端子でよく見かけるコネクターですが、ミキサーではその他の用途でも使われています。3Pは3種類の信号が送れるため、バランス伝送ができます。また、ミキサーのインサーションにも3Pである利点を利用しています。主な用途は、ヘッドフォン、ミキサーの予備的な出力、ミキサーのインサーションの接続に使われています。
フォーン(モノラル)コネクターの音響PA機材レンタル
フォーン(モノラル)コネクターは、ステレオフォーンの端子から端子を1つ抜いた形で2Pともいいます。フォーン形式の端子に共通している利点はシンプルで壊れにくく、XLR端子に比べて安価である点です。欠点としては、端子が抜けやすく、むき出しになっているので、接触不良になりやすいという点があげられます。用途としては、ギターやシンセサイザーの接続やローコストな機器やエフェクターの入出力端子、スピーカーの接続に使われています。
RCAピンコネクターの音響PA機材レンタル
RCAピンコネクターは、民生用の機器で主に使われている端子です。基本的に価格が安く、スペースをとらないのが利点ですが、端子が抜けやすく、あまり丈夫でもないので、多くは使われていません。また、音声の伝送のほかにデジタル信号の入出力端子でよく使われます。ただし、音声用のケーブルではなく、同軸・映像用のピンケーブルを使用する必要があります。用途としてはミキサーや、録音・再生機器の予備入出力端子で使われます。
PAや音響のレンタル機材・機器として、オプションとして揃えると面白い機材の一つにエフェクターがあります。エフェクターとは、発生した音の音色を変えることができたり、効果音をつけたりできる機材です。楽器の生の音とエフェクターを通した音はずいぶん変わるため、エフェクターの効果を知らない人にとっては、まるでその楽器の音色とはわからないこともあリます。
エフェクターの効果は絶大ともいえますが、エフェクターの使い方によっては、演奏する人の音楽へのアレンジ力やセンスが問われる部分でもあり、使いこなすにはなかなか難しいものです。レンタルできるエフェクターには、次のとおりいくつかの種類があります。
ディストーション・オーバードライブの音響PA機材レンタル
ディストーションとオーバードライブは、ギターの音を歪ませる効果のエフェクターです。音を歪ませるだけなら、ギターアンプにもその機能は装備されていますが、数あるエフェクターの中でも、最も重要な位置をしめるエフェクターです。例えば、強烈に歪ませた音が欲しい時とか、アンプの歪みとは違う音色の歪みが欲しいという場合には、ディストーション・オーバードライブないと実現することはできません。なお、ディストーションとオーバードライブの違いは、主に歪みのかかり具合の違いで、デイストーョンの方が一般的によく歪む場合が多くなっています。
ディレイの音響PA機材レンタル
ディレイのエフェクターは、まるで輪唱のように音を遅らせてから重ねる効果を持っています。かけ方によっては幻想的な音の雰囲気や効果も生み出します。音を遅らせるタイムや音量は調整できるので曲によっていろいろ試してみることができます。このエフェクターも非常に多くの曲で使用されています。
フランジャーの音響PA機材レンタル
フランジャーのエフェクターは、ジェットのような音のように非常に面白い効果を持っています。音色をかえて音をゆらすよな効果をもっています。ワンポイントでよく使われており、アレンジのセンスが問われるエフェクターです。
ワウワウの音響PA機材レンタル
ワウワウは、文字どおり音をワウワウとうねらせる効果をもったエフェクターです。通常は、足踏み型になっており、足で押したとおりに音をうねらせることができます。このエフェクターは基本的にはトーンを変えることによって音をうねらすだけなので、コードのカッティングで使用したり、ソロで使ってみたりと工夫によって幅広い使い方ができます。
コーラスの音響PA機材レンタル
コーラスのエフェクターは、音にコーラスのような音をかける効果を持っています。このエフェクターは、歪ませた音で使うより、むしろクリーントーンで使用する方が音に広がりが出て、独特の雰囲気が出ます。
PAや音響のレンタル機材・機器として、必ず必要なものの一つにミキサーがあります。ミキサーは、基本的にヘッドアンプ(H/A)、イコライザー(EQ)、チャンネルフェーダー、グループ(マスター)フェーダー、AUXセンド、AUXグループ(マスター)で構成されています。
ヘッドアンプ(H/A)のPAレンタルの音響PA機材レンタル
ミキサーに入ってくる信号の大きさは様々ですが、その信号をミキサーで操作しやすいように増幅したりするのがヘッドアンプです。これによって入力される機器のレベルを一定にします。ミキサーに入ってくる信号がまず最初に入る回路です。ミキサーで調整する部分をゲインコントロールといいます。
イコライザー(EQ)の音響PA機材レンタル
英語の「Equalize」が語源で「等しく」と言う意味です。音の周波数特性を変化させて音を補正する機能を持っています。
チャンネルフェーダーの音響PA機材レンタル
フェーダーとは連続的に音量を可変させる部分や部品のことです。チャンネルフェーダーは、各入力の出力をグループ(マスター)に送る大きさを調整します。フェーダーの操作感がいいということはミキサーを選ぶときの大きな要素の一つになります。
グループ(マスター)フェーダーの音響PA機材レンタル
チャンネルフェーダーは各チャンネルの音量を調整することができますが、1つのフェーダーでは1つのチャンネルしか操作できません。そこで複数のチャンネルを1つのグループにまとめ、その音量を1活して調整するのがグループフェーダーで、これはグループごとに違う出力先を指定することもできます。ミキサーによっては、チャンネルフェーダーの後ろに、最終出力のマスターフェーダーですべてのチャンネルフェーダーの出力を1つにまとめて調整するタイプもあります。
AUXセンドの音響PA機材レンタル
AUXは「Auxiliary」の略で「補助的な、予備的な」と言う意味です。ミキサーのAUX回路はミキサーのメインの出力のほかにも出力できるようになっています。例えば、エコーをつないで、メインの出力に関係なく信号を出力することができます。また、メインの信号を客席のスピーカーにAUX信号を舞台上のスピーカーに出すことで、出演者に最適な音量で音を返すことができます。また、AUXの出力は、「PRE」と「POST」があり、「PRE」はチャンネルフェーダーの前から信号を取り出すことでメインの出力を切っても信号を取り出すことができ、「POST」はチャンネルフェーダーの後から信号を取り出すことでメインの出力と連動した音量で音を取り出すことができます。
AUXグループ(マスター)の音響PA機材レンタル
AUXのグループ(マスター)は、グループの内の出力先の指定が主な目的となります。ここにもフェーダーが付いていて、全体の音量の調整もできます。
PAや音響のレンタル機材・機器として、必ず必要なものの一つにマイクロフォンがあります。マイクロフォンは音(空気の振動)を電気信号に変える変換機器といえます。
マイクロフォンの種類による音響PA機材レンタル
マイクロフォンは、大きく分けてダイナミックマイクロフォンとコンデンサーマイクロフォンの2種類に分けられます。
ダイナミックマイクロフォンの音響PA機材レンタル
ダイナミックマイクロフォンは、音、つまり空気の振動をコイルを使って、電気信号に変換するマイクロフォンです。音の振動がが振動板に当たり、その振動でコイルを動かして電流が流れ、その電流の変化が音響信号になります。ダイナミックマイクロフォンの長所としては構造が単純で、耐久性があるということです。短所としては電流を作るためにある程度のコイルと振動板の大きさが必要なので、コンデンサーマイクロフォンに比べて繊細な音、特に高域が集音しにくいという特徴があります。
コンデンサーマイクロフォンの音響PA機材レンタル
コンデンサーマイクロフォンは、電極と振動板の間に電圧をかけ、音の振動が振動板に当たると電極と振動板の間隔が変化することによって、電圧が変化します。その電圧変化を変換し音響信号にします。コンデンサーマイクロフォンの長所は電源を使うことにより、コイルなどの可動部品が少なく、かつ振動板も薄くできるので、より、繊細な音を集音しやすくなります。短所としては、マイク自体に電源が必要なことと、振動板等が繊細に作ってあるため、ダイナミックマイクロフォンに比べて、耐久性等が落ちるということや湿気に弱いという特徴があります。このため、野外ステージなどの音響PA機材のレンタルとしては使いにくいマイクといえます。
マイクロフォンの指向性による音響PA機材レンタル
マイクロフォンは音の入ってくる方向によって、感度が違うように作られています。その音の方向性によって、いくつかマイクロフォンの種類があります。ここでは、大きく分類して3種類のマイクロフォンを取り上げます。
単1指向性マイクロフォンの音響PA機材レンタル
単1指向性マイクロフォンは、一般的に多くのマイクロフォンで用いられている指向性です。基本的にマイクロフォン前方の音を大きく集音できるように作られています。単1指向性の指向性をもっと鋭くしたものを、超指向性ともいいます。
無指向性マイクロフォンの音響PA機材レンタル
無指向性マイクロフォンは、指向性がまったくないマイクロフォンです。一般的に録音時に用いられます。全指向性ともいいます。
双指向性マイクロフォンの音響PA機材レンタル
双指向性マイクロフォンは、前後に指向性を持ったマイクロフォンです。一般的にはラジオの収録で2人の間にマイクロフォンをおいて収録するときなどに用いられます。PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(わ行)を取り上げます。
ワイヤレス・マイクロフォン wireless microphone
コード付き(wired)とは異なり、音声信号を変調して電波で送信する物で、マイクロフォンの中に送信器を組み入れた物(hand heldハンドタイプ)とマイクロフォンと送信器をコードで接続して使用する物(セパレート・タイプ、タイピン型あるいは仕込み型)とがあります。発信された電波は受信機(チューナー、レシーバー)で受信されて音声信号に変換されます。コードが無いため俳優や演奏者の動きに制約がなく、非常に多く用いられるようになっています。現在製造できる帯域は、A型(797.125~805.875MHz)、B型(806.750~809.750MHz)、C型(322.050~322.350MHz)があります。A型は陸上移動局の免許と特定ラジオマイク利用者連盟への加入が必要ですが10波、B型は6波、C型は一般 拡声用として4波使用できます。ただし、プロ用のA型・B型を併用した場合でも16波使用できる訳ではありません。(1996、5、26以降は以前から使用されていた40、200、400MHz帯のワイヤレス・マイクロフォンは使用禁止になります。)
ワウ・フラッター wow flutter
テープレコーダーの速度やレコード・プレーヤーの回転数が、ある周期で変動する回転ムラのことをいいます。4~6Hzより長い周期のものをワウ、短いものをフラッターと呼びます。しかし両者に明確な区別 があるわけではありません。
わおん(和音)
高さの異なる二つ以上の音が同時に響く場合に合成される音のことで、協和音と不協和音とに分かれます。3度音程の積み重ねによる三和音が典型的・基礎的なものとなります。
わすれる(忘れる)
出していた効果音などをいつの間にか、知られずに消すことをこのようにいいます。
ワルツ waltz
中くらいの速さ3/4拍子の舞曲で、男女が抱き合って円を描きながら踊る、その舞曲と踊りのことをいいます。18世紀末にオーストリア・バイエルン地方で生まれ、1814~15年のウィーン会議以後ヨーロッパ中に広まり、今では社交ダンスやバレエの標準的な音楽と踊りになっています。
ワンポイントしゅうおん(収音) one point microphone pickup
一本のマイクロフォン、またはステレオ録音の際は一対のマイクロフォンで収音する方法でオーケストラ演奏の録音などで音の小さい楽器には補助マイクロフォンを別 に設置することもあります。この収音方法は直接音だけでなく、反射音・間接音も同時に収音出来るので、全体の雰囲気や臨場感が得られます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(ら行)を取り上げます。
ライブ live
①室内の音響状態で残響が多い場合に用いる言葉です。反対に残響の少ない状態を「デッド」といいます。 ②生(なま)という意味で、劇場やホール、ライブ・ハウスでの生演奏のことをいいます。
ライブ・ハウス live house
飲み物等を出しながら、生の音楽を演奏して聴かせる店のことです。
ライブろくおん(録音) live recording
劇場やホールなどのコンサートを観客の入った状態で録音することをいいます。雰囲気を盛り上げるために観客をスタジオに集めて行われるものは「スタジオ・ライブ」といわれます。
ライン line 電流や情報などの回線、径路、系列、系統、テレビの走査線などをいいます。
ラインしゅつりょく(出力) line out
マイク以外の出力で、通常20dB+40dBのレベル出力するもののことです。
ラインにゅうりょく(入力) line input
音響調整卓に入る入力のうちマイク以外のものを「ライン入力」と呼び、通 常レベルが高いので調整卓のヘッドアンプを通す必要の無いものをいいます。このレベルを「ラインレベル」といいます。
ラウドスピーカー loudspeaker
拡声器と訳されますが、文字通り大きく強い音を出すスピーカーのことです。特に注意が必要なとき以外は単に「スピーカー」といわれています。
ラウドネス loudness
同じ音源の音を聴いても、周波数が異なると耳には同じ大きさには聞こえません。音量 が小さくなるにつれて、低音と高音が聞こえにくくなることをいいます。
ラジアル・ホーン radial
horn エクスポーネンシャル・ホーンの左右の面を直線にしたホーンのことで、開口部が見掛け上では角型になっています。周波数によって指向性が変化することが欠点といえます。
ラペル・マイクロフォン lapel microphone
衣服の襟やネクタイまたはかつらなどに仕込んで用いる超小型マイクロフォンのことで、「ピン・マイク」ともいいます。マイクを目立たせたくない時や両手を自由に使いたいときに用います。
リーダー・テープ leader tape
録音テープの巻き始めの部分につながれている、磁性体の塗られていないテープのことをいいます。また巻き終わりの部分にも使われることがあります。テープをテープレコーダーに装着する際に録音部分が損なわれないようにする物で、リーダーテープがヘッド・クリーニングを行なう物などもあります。
リード lead
①何人かのボーカルや同じ楽器の演奏者がいるコーラスやグループなどで主旋律を歌う(演奏する)人をいいます。「メイン」という言い方もあります。 ②電気の導線・アンテナ
などの引き込み線を指しますが、この場合は一般的に「リード線」と呼ばれます。
リード reed 管楽器の震動源となる部分のことで、空気を吹き付けることによって発音します。アシ・竹・木・金属などで作られた弾力のある薄片で、クラリネットなどのシングルリード(1枚)、オーボエなどのダブルリード(2枚重ね)があります。
リール reel
テープやフィルムを巻き付ける物でインチで表示されます。5、7.5、10インチなどのサイズがあり、日本では、5号、7号、10号と呼びます。オープン・リール・テープレコーダーの代わりに「リール・トゥ・リール」と書く国もありまあす。
リカバリー・タイム recovery time
コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートなどで制御動作が解除されてから正常な状態に戻るまでの時間をいいます。「リリース・タイム」ともいいます。
リズム・セクション rhythm section
いわゆる音楽の三要素である「メロディー」・「ハーモニー」とともに音楽を構成する「リズム」ですが、バンドのリズムを主に担当する楽器群のことを指します。ふつうはキーボード・ギター・ベース・ドラムスから成り、パーカッションが加わることもあります。
リニアリティー linearity
アンプなどで入力に対して出力が比例関係にあれば「リニアリティ(直線性)」が良いといいます。可能な限り熱やレベルなどに注意を払ってリニアリティの良い作動条件で使うのが原則です。
リハーサル・オーケストラ rehearsal orchestra
固定したメンバーを持たずに、必要に応じて各ジャンルから演奏者を選び、臨時に編成されるオーケストラをいいます。
リバーブ reverberation
部屋の中で手を叩いたり、楽器やスピーカーの音を急に止めたりすると、しばらくの間はその音の響きが残っています。これをその部屋の「残響」といいます。これは音波が部屋の壁、天井や床などで反射を何回も繰り返し、音を止めても音のエネルギーが残っているため生じる物です。この残響を「リバーブ」といいます。
リバーブ・ユニット(マシン) reverberation unit (machine)
残響付加装置といい、収音した音にいろいろな響きを付け加えるための装置。機器をいいます。鉄板・スプリング・テープ・電子式などの方法があります。
リフ refrain
楽曲の繰り返し何回も演奏される短いフレーズやテーマのことで、ロックやジャズでは大事な要素となっています。 リボンかた(型)マイクロフォン 別名を「ベロシティマイクロフォン」と呼びます。振動導体にアルミ箔のリボンを使用していることからリボンマイクと呼ばれ、音色の素直さと機械的弱さが特徴です。最近ではプラスティック膜に金属蒸着したコイルをリボンのかわりにした「フラットコイルベロシティマイク」もあります。
リミッター limitter
過大信号を一定のレベル以下に抑え込む物のことで、メインアンプの入力回路などに挿入して使用します。過大入力によるスピーカーなどの破損や歪みの抑制、機器の保護のために用いますが、音の立ち上がり部分を抑え、余韻が強調されることになるのでエフェクターとしても使用されます。コンプレッサーの機能を合わせ持つ物をコンプ・リミッターといいます。
リム・ショット rim shot
ドラムの奏法の一つで、主にスネアのヘッド(皮)とリム(枠)を同時に叩き、強いアタック音を出すことを言います。スティックを皮に当てたままリムだけを叩く奏法もボサノバなどで使用されます。
りょうじこうか(両耳効果) binaural effect
片方の耳で聴くよりも両耳で聴く方が、音の方向性、遠近感、拡がり、臨場感、選択能力(聴きたい音を選ぶ)などについて有効であることをいいます。「双耳効果 」ともいいます。 りょうしこうせい(両指向性) マイクロフォンの指向性の一つで、マイクロフォンの正面 と背面の音を均等に収音し、側面の感度を低
くしてある物です。「双指向性」ともいいます。
リリース・タイム release time コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートなどで制御動作が解除されてから正常な状態に戻るまでの時間をいいます。「リカバリー・タイム」ともいいます。
リ・レコーディング re-recording
録音されている音をそのまま別のテープなどに複写 することで、「コピー」、「デュープ(duplicateの略)」ともいいます。
りんじょうかん(臨場感)
スピーカーなどで再生された音が、あたかも録音された現場にいるように生々しく感じられることを指す言葉です。
ルーム・イコライゼーション room equalization
音響調整室などのモニターはフラットな特性が必要ですが、良好な特性のスピーカーを導入したとしても、反射音などによってエンジニアの聴取位 置で最適になるとは限らないので、1/3オクターブのイコライザーなどを用いて音質を調整することをいいます。一般 的にスピーカーの音響特性を表示したものは無響室のデータによっているのがふつうです。
レーザー・ディスク laser disk
ビデオ・ディスクの一種で再生にレーザー光を使用する物のことで、ディスクに直接接触する針を使用しないため、繰り返しの使用にも音質や画質に影響がなく、また再生箇所を瞬時に選べます。
レガート legato
音と音の間に切れ目を感じさせないで、滑らかに音をつなげて演奏する方法を言い、反対語として「スタッカート」があります。
レシーバー receiver
受話器、受信機、受像機など受信側の物を総称していいます。またチューナー、プリアンプ、パワーアンプを一体にした物を「総合アンプ」あるいは「レシーバー」と呼ぶこともあります。
レベル level
ある「基準」を指す言葉です。種類は色々ありますが音圧レベル、音響パワーレベルなどと、量 を表す用語と組み合わせて用います。通常、ベルの1/10を単位としたdB(デシベル)という単位 を使います。
ロー・インピーダンス low impedance
信号を送る側のインピーダンスを低く設定することをいいます。またこれに負荷側のインピーダンスを高くして機器の接続をする方法を「ロー・インピーダンス送り、ハイ・インピーダンス受け」といい、「ロー出し、ハイ受け」または単に「ハイ受け」とも略します。電圧損失が少ないこと、負荷の並列接続が容易であることが利点ですが、長い距離を引き回す時などに磁気誘導を受け易い欠点があります。
ロー・カット・フィルター low cut filter
低音域を取り除く回路で、音響用語としては「ハイ・パス・フィルター(HPF)」といいます。 ローだし(出し) 信号ラインの接続方法で信号源のインピーダンスを低くし、負荷側を高くして接続する方法で、「ロー・インピーダンス送り、ハイ・インピーダンス受け」といいますが、それを略して「ロー出し、ハイ受け」または単に「ハイ受け」といいます。電圧損失が少ないことや、負荷の並列(パラ)接続が容易である利点がありますが、磁気誘導の影響を受け易くノイズが加入し易い欠点があります。
ロンド
①ronde<仏>/②rondo<仏憩英> ①円い輪になって踊りながら歌う、その踊りまたは歌のことです。特に定まった形式は無く、短い音楽・歌詞が繰り返されます。「輪舞」と書きます。 ②音楽形式としての「ロンド」は反復される主題部(ルフラン/リフレイン)と、その間に現れる挿入部(クープレ)からなる並列形式をいいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(や行)を取り上げます。
やぎ(八木)アンテナ
半波長ダイポールアンテナを中心としてその前後に「導波器」、「反射器」と呼ぶ導体を取り付けた物です。テレビのアンテナとしてよく使われています。
やりくり
工夫して、都合をつけることを意味する言葉です。完成品(マスター)を作り易くするために「素材」のSE(効果 音)などをある程度ミックスしておいたり、順番を入れ換えておいたりなどした物を「やりくりテープ(ディスク)」などといい、消去後再び別 の録音などに繰り返し使用されます。
ユーエッチエフ UHF
300~3000MHzの電波の周波数帯を指し、極超短波と呼びます。テレビ放送、マイクロ波通 信、ワイヤレス・マイクロフォンの送信などに使用されます。
ユニゾン unison
いくつかの声や楽器あるいはオーケストラ全体などが同じ旋律や音程を演奏することで、オクターブの場合も含めて言います。舞踊でも同じ振りで複数が踊るときに用います。
ユニット unit
機器類の組み合わせから成る装置の構成単位で、一般的に分離できるものをいいます。電源ユニット、ディレイ・ユニット、スピーカー・ユニット等という言い方をします。
よくよう(抑揚) 声の調子や音量などを抑えたり上げたりすることをいいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(ま行)を取り上げます。
マルチ・アンプ・システム multi-amplifier system
出力信号の周波数帯域を二つ以上に分割し、それぞれの帯域用のアンプを使用して、その帯域専用のスピーカーを駆動する方式をいいます。分割する数によって2ウェイ、3ウェイ、4ウェイなどがあります。
マルチウェイ・スピーカー・システム multiway loudspeaker system
アンプ出力を二つ以上の周波数帯域に分割し、それぞれの専用のスピーカーで再生する方式のことです。2ウェイ、3ウェイなどがあります。
マルチ・トラック・テープレコーダー multi-track taperecorder
4~24の多数のトラックを持ち、それぞれ単独に録音・再生出来る機能を持ったテープレコーダーのことです。マルチ収音や各パートごとの録音を行なった後で音質調整をして、2チャンネル・ステレオなどに「ミックス・ダウン」します。
ミディ MIDI
複数の鍵盤楽器または非鍵盤楽器および他の電子楽器との間で音楽情報を伝達するために定められた国際規格のことを表します。MIDIを装備した楽器を相互に結合してその規格を利用することにより、数台のシンセサイザーを1台のキーボードで演奏できます。また、各シンセサイザーの音色やエフェクターの設定を一斉に変化させたり、コンピューターによるシンセサイザーの自動演奏などが可能になります。
モニタリング monitoring
音響調整室などで、スピーカーやヘッドフォンあるいはメーター(ピーク・VU)などによって、音質・音量 などを調整・監視する作業をいいます。また、ミキシング・コンソール上に置いた小型スピーカーによる場合には「近接モニタリング(near field monitoring)」といいます。
モノラル monaural
本来、一系統で送られてきた信号(音)を片耳のイヤフォンまたはヘッドフォンで聴くことを指します。スピーカーを用いて音を空間に放射して聴くことはモノフォニックといいますが、現在では同じように使われます。モノラル信号(音)は複数のスピーカーを使用しても原則的には立体感を得ることは出来ません。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(は行ーふ・ほ)を取り上げます。
ファンタムでんげん(電源) phantom power supply
コンデンサー・マイクロフォンを作動させるための48ボルトの直流電源のことをいいます。
ブイエッチエフ VHF
30~300MHzの電波の帯域のことで超短波と呼びます。テレビやFM放送に使用されている帯域です。
ブイユーメーター VU meter
音声信号を、人間が感じる音量感で表すためのメーターで、0.3秒間の平均値を継続的に表示します。
フェイズ phase
交流波形の位置関係を表す「位相」のことをいいます。周期360度として表した時、基準点からの位 置を角度で表し位相角が180度で「逆相」となります。逆相波形を合成すると合成波は0(信号が存在しない)となります。スピーカーの位 相がずれていたりすると、再生音の定位感が無くなり、安定感の無い音になります。また、シンセサイザーなどでは、位 相を微妙にずらして重ね合わせることにより全く別の波形を持つ音、つまり音色の異なる音を作りだします。
フェーダー
音量を連続的に増減させるための装置で、一般的には調整卓の音量 調節器(ボリューム)のことをいいます。
フェード・アウト fade out/略記号F.O
徐々に音量を下げて行って音を消すことをいいます。
フェード・イン fade in/略記号F.I
徐々に音量を上げて行って決めたレベルにする、音の入れ方をいいます。
ふとざお(太棹)
長唄などの三味線(細棹)に対して、義太夫や地唄の演奏に使う棹の太い三味線のことをいいます。
プラグ plug
コードに取り付けてある、機器の回線同士を接続する部品のことで、フォーンプラグ、標準プラグ、ピンプラグのほか、キヤノン、丿イトリックなどのコネクターのこともいいます。
プロセニアム・スピーカー proscenium speaker
劇場のプロセニアム・アーチ(額縁)の上部に客席に向けて設置されているスピーカーシステムのことをいいます。
フロント・スピーカー stage front speaker
舞台前面の舞台の框(かまち)の下部の内側に設置されているスピーカーシステムのことをいいますが、最近ではあまり使用されていません。
フロント・ローディッド・ホーン front loaded horn
コーン型スピーカーの前面 に、低音域の放射効率を高めるためにホーンを取り付けたものをいいます。
ボーカル vocal
歌手の「声」、楽曲の「声楽部」などの総称で、ボーカリスト、リードボーカル、ボーカルスコア、などと使用します。またバンドの歌手を指すこともあります。
ホーンがた(型)スピーカー
振動板を持ったドライバー・ユニットとラッパの形をしたホーンで構成される物で、このホーンを通して音が放射されます。中・高音域用に多く用いられ、ホーンの形状によって「エキスポーネンシャル・ホーン(拡がりが素直)」、「コニカル・ホーン(拡がりが緩やか)」、「ハイボリック・ホーン(拡がりが鋭い)」の3種類があります。一般 的に再生帯域は狭いのですが、指向性が鋭く能率が高いことや、特性をフラットにし易く過渡特性が良いのが特徴です。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(は行ーひ)を取り上げます。
ピアニッシモ pianissimo
非常に弱く演奏することで、ppと表記されます。
ピアノ piano
①打弦の鍵盤楽器で音域は7オクターブ以上にもなり、88鍵が標準です。正式には「ピアノフォルテ」といい弱音(piano)から強音(forte)まで自由に出せるようになったことから名付けられたものです。弦が水平に張られた「グランド・ピアノ」と垂直に張られた「アップライト・ピアノ」の2種類があります。グランド・ピアノは大小さまざまあり、最も大きいものはフル・コンサート・タイプ(通 常フルコンと略して呼ばれます)で音量も大きく響きも豊かになります。Pfと表記されます。 ②弱く演奏することをいい、pと表記されます。
ピーエー P.A/public address
拡声装置によって情報を大衆に伝達することを意味する言葉で、普通「PA」と略していいます。商店などの案内放送からコンサートの拡声まで、広い意味で用いられます。
ピーエーデー PAD/pad
減衰量を可変出来ない固定型の抵抗減衰器のことで、パッドといいます。
ピーエフ PF
プリフェーダーを略した言い方で、操作卓のフェーダーの位置(本線の送出レベル)に関係なく、ソロ回路、AUX回路、FB等に音声信号を送り出せるようにフェーダーの前で分岐することをいいます。また、その時点での信号をヘッドフォンなどでチェックするための機能に、PFL(プリフェーダーリッスン)があります。
ピーエルエル PLL/phase locked loop
ワイヤレス・マイクの受信機のチューニングのために使用される回路です。位 相や周波数が基準信号と同期した出力を得られる電子回路で、位相検出器・ローパスフィルター・電圧制御発振器で構成されています。
ピーク peak 音の波形、音量、音圧などの最も高い位置を指す言葉で、「波形値」ともいいます。
ピーク・レベル・インジケーター peak level indicator
ピーク・レベルを表示するために、あるレベル以上の信号が入ると電子回路で検出し、発光ダイオードなどを点灯させるものです。
ピーク・レベル・メーター peak level meter
入力信号の波高値を指示するメーターです。パルス成分の多いおとのピークはVUメーターでは監視できないため、録音やSRには欠かせない物です。
ピーシーエム PCM/pulse code moduration
音をデジタル化するために、おとを短冊状に切り取り、その一つ一つについて、その レベルに応じた「符号(コード)」に変換する方式のことをいいます。短冊状に切り取 ることを「標本化(サンプリング)」、その標本化する回数を「標本化周波数」といい、 たとえば32KHなどとなどと表記します。符号に変換することを「量子化(コード化)」 と言い「ビット(bit)」で表します。
ピーゼットエム PZM/pressure zone
microphone 音を反射させる板の上に単一指向性のマイクロフォン・ユニットを下向きに垂直に装着させたものです。一般 的なマイクは音源からの直接音と壁や天井などからの反射音が時間的にずれて入り、位 相差が生じます。この位相のずれによる干渉を抑えるために反射音だけを収音しようとする物です。アメリカ・クラウン社の製品名です。
ビーティーエル BTL/balanced transformerless
比較的に低い電源電圧で高い出力を得るために用いられる回路方式のことで、2組の回路を互いに逆相で駆動し、それぞれの出力を合成して一つのスピーカーを接続する方法です。ステレオアンプを高出力モノラルアンプとして使用する際にBTL接続をします。
ビート beats
いわうる「うなり」のことで、周波数のわずかに異なる二つの音が重なり合う時に生じる合成波の振幅が周期的に変化することで生じる音をいいます。
ピチカート pizzicato
バイオリンやチェロなどの弦楽器を弓を使わずに指で弾いて演奏する奏法のことをいいます。 ピッチ pitch 音程、音の高さ(周波数)のことです。テープレコーダーなどでは音の高さはテープの走行スピードと関係があり、回転速度を調節して録音されている音の高さを変えることを「ピッチコントロール」といいます。テンポを変えずに音程を移動できる装置のことは「ピッチシフター」、「ピッチチェンジャー」などといいます。
ビット bit
デジタル信号を表すときの最小単位です。1ビットは「0と1」の二つの値を持ち、1ビット増えるごとに表現できる数は2の「ビット数」乗になっていきます。CDなどに採用されている16ビットの機器では2の16乗、65536個のデジタル信号が伝送出来ることになります。
ビブラート vibrato
声楽や楽器の演奏で普通に用いられる技巧の一つです。「震える」という意味で「音の高さの微妙な揺れ」をいい、同じ音の反復である「トレモロ」とは区別 します。
びわ(琵琶)
洋梨型の幅広の胴を持つリュート系の楽器で棹の上方部分(糸倉)がほぼ垂直に曲がっている4弦の撥弦楽器です。楽琵琶・平家琵琶・薩摩琵琶・筑前琵琶などの種類があります。
ピンク・ノイズ pink noise
あらゆる周波数の音を均等に含み、なおかつ1オクターブの範囲に含まれる信号のエネルギーが一定の雑音のことです。ホワイト・ノイズをローパスフィルターに通 して聴感上平坦にしたものが「ピンク・ノイズ」で、測定用信号として用いられます。
ピン・マイク pin microphone
「タイピン・マイク」のことで「ラベル・マイク」ともいいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(は行ーは)を取り上げます。
ハースこうか(効果) Hass effect
複数の音源から同じ音が送りだされた時、耳に最初に到達した音の方向に音像が定位 する現象のことをいいます。耳に到達する音の時間差は1~30ミリセカンドです。またこの効果 は遅れてくる音が最初の音より10dB位大きくても成立するため、いろいろな使われ方があります。
ハーモナイザー harmonizer
「ハーモナイザー」というのはレキシンコン社の商品名で、一般名称としては「ピッチ・トランスポーザー」といいます。声や楽器音をテンポを変えずに音程だけ変化させる装置のことで、ピッチの異なる楽器のピッチを合わせたり、逆に少しずらしたりすることによって演奏者が増えたような効果 を得ることが出来ます。
ハーモニー harmony
二声以上の和音(chord)のつながりのことですが、旋律はハーモニーの制約を受け、調性は和音の結び付き方で決まります。また調和がとれている状態を指すこともあります。
ハイうけ(受け)
信号ラインの接続方法で信号源のインピーダンスを低くし、負荷側のインピーダンスを高くして接続する方法で「ロー・インピーダンス送り、ハイ・インピーダンス受け」といいますが、省略して「ロー出し・ハイ受け」または「ハイ受け」といいます。電圧損失が少ないことや、負荷の並列(パラ)接続がし易くなる利点がありますが、磁気誘導を受け易くノイズが加入し易い欠点があります。
ばいおん(倍音) harmonise tone
ある周波数の音のn倍の周波数を持つ音をいいますが、主として可聴域の音に使用される言葉です。倍音が多い音ほど「豊かな」音になると言われています。
ハイ・カット・フィルター high cut filter
高音域を減衰させ、中低音域を通過させる回路のことです。
バイノーラルしゅうおん(収音)
ヘッドフォンによる立体再生音を目的に始められたもので、2本のマイクを人間の両耳の間隔程度に離して設置するステレオ収音の方法です。人間の聴覚に出来るだけ近づけて収音しよとする考え方からの方式です。
ハイパー・カーディオイド hyper cardioid
単一指向性マイクロフォンの一種で、スーパー・カーディオイドよりもさらに側面 の感度を下げた物のことです。正面と背面の感度差は少なく、従って背面からのかぶり音が多くなります。
ハイ・パス・フィルター high pass filter
低音域を減衰させ中高音域を通過させる回路のことです。一般的には20~240Hz位 の音域を減衰させるように設計されています。
ハウスおくり(送り)
劇場やホールに音響機材を持ち込んでPA(パブリック・アドレス)を行なったりSR(増幅補強)をする場合に、持ち込み卓でミキシングした音を劇場設備(プロセニアム・スピーカーや調光室・楽屋などの運営系モニター)に送ることで、小屋送りともいいます。
ハウリング howling
マイクで拾った音を増幅してスピーカーから出した時に、スピーカーから出た音が再びマイクに収音され増幅されてスピーカーから出される、このループがあるレベルに達すると生じる発振現象のことをいいます。
バウンダリー・レイヤー・マイクロフォン boundary layer microphone
ジュラルミンなどの反射板にマイクロフォン・ユニットを埋め込んだ物で、構造的には「プレッシャー・ゾーン・マイクロフォン(PZM)」に近い物ですが、マイクロフォンのすぐ近くの反射音を収音しないように設計してあります。
バス bass
男声の一番低い声域、あるいは楽曲の中の一番低いパート(声部)を指します。楽器の場合は同種の楽器の中で一番低い音域を持つものをいい、バス・クラリネットなどと用います。4ウェイのスピーカー・システムではローとミッドの間をミッド・バスといいます。
バス・レフレックスがた(型) bass reflex
スピーカー・ユニットの背面から出る音は前面から出ている音の逆位相となります。そこで共振ダクト(ポート)を設けて背面 からの低音を共振させ、位相を反転して、つまりスピーカー前面からの音と同位 相にしてポートから出す方式です。「位相反転型」、または略して「バスレフ型」といいます。
はちょう(波長) wavelength
音波が一回の振動(1周期)の間に進む距離のことで、音波は秒速340mですので、100Hzの波長は3.4m、10kHzでは3.4cmとなります。
バック・ローデッド・ホーン back loaded horn
スピーカー・ユニットの背面にホーンを取り付けた物をいいます。背面に出された音のうち低音域がホーンによって前面 に出てくるようになっているために、低音域が補強されます。
パッシブ・イコライザー passive equalizer
増幅度のある部品(トランジスタやオペアンプ)を用いない音質調整器のことです。使用には電源を必要としませんが、これを挿入すると何dBかの損失が生じ、出力レベルが下がります。
パッシブ・ラジエーター passive radiator
バスレフ型のポートに相当する作用を行なわせるためのコーン型スピーカーの振動板だけの物のことで、「ドロン・コーン」ともいいます。低音域で共鳴し低音を前面 に出すので、小型システムの低音補強用として用いられます。
パッチ・コード patch cord
端子同士を接続するための両端にプラグやコネクターを取り付けたコードのことです。一般 的に2m以下位の物をいい、パッチ・ベイに使用します。
パッチ・ベイ patch bay
機器や装置の入出力端子回路を集めたパネルのことで、目的に合わせて機器のつなぎ換えや分岐を簡単に出来るようにした物です。パッチ盤ともいいます。
パッチング patching
端子間を接続することで「パッチする」ともいいます。
パッド pad
回路の途中に挿入して信号を減衰させるための物で、一般的に減衰量を可変できない固定型の抵抗減衰器を指し、可変型は「アッテネーター」と呼んでいます。
バッファー・アンプ buffer amplifier
二つの回路を結合する場合に回路間の悪影響を取り除くために緩衝の目的で挿入接続するアンプのことです。
はねかえり(返り)スピーカー fold back speaker
演奏している楽器の音や声を、ステージ上の演奏者や歌手に送り返して、演奏し易く・歌い易くするためのモニター用スピーカーのことで、「ステージモニター」、「返し」ともいいます。ステージ両サイドにたてる物を「サイド・フィル」、演奏者などの足下に置く物を「フット・モニター(転がし)」ともいいます。
パブリック・アドレス public address
拡声装置によって情報を大衆に伝達することを意味する言葉で、「PA」と略していいます。商店などの案内放送からコンサートの
拡声なで、広い意味で用いられます。
ハミング humming
歌詞を歌わずに唇を閉じて口の中で共鳴させて歌うことです。
ハム・ノイズ hum noise
交流電源の周波数(50Hz、60Hz)とその高周波成分が信号に混入して発生する「ブーン」、「ジー」というような連続音のことです。電源回路からの漏れやトランスからの誘導などに起因します。
パラ parallel
パラレルの略で、並列に結線することをいいます。
ばらす
仕込んである音響機器などを撤収することをいいます。
パラだし(出し)
同一のプログラム・ソースを二つ以上の回線に分けて出力することです。
パラどり(録り)
同一のプログラム・ソースを二台以上のテープレコーダーなどで同時に録音することです。
パラフレーズ paraphrase
ある曲に新しい技巧を加えたり、他の曲に移して改編すること、またはその曲のことをいいます。
パラメトリック・イコライザー parametric equalizer
音質調整器の一種で、中心周波数帯域幅(Q)および各帯域ごとの出力レベルを可変できる、周波数特性の補正装置です。
バランスがたかいろ(型回路) balanced circuit
信号線としての2本の芯線を外部雑音から遮蔽するためにシールド線で覆っている回路のことで、2本の芯線は逆相の電流を伝送し、伝送途中で誘導されるノイズは2本の芯線に同相で入るため、入力トランスで打ち消されます。このためアンバランス型よりもケーブルを長く延長することが可能になります。
バリトン bariton テノール(テナー)とバスの間の男声音域、またはそのパートのことです。また歌手や楽器のこともいいます。
パルス pulse 本来は「脈拍」を意味する言葉ですが、直流でも正弦波の交流でもない、断続された電圧・電流のことを指します。通 信信号・デジタル機器に多く用いられています。
バロック baroque<仏>
17~18世紀中期にヨーロッパで盛んだった芸術上の様式です。ルネサンス期の古典主義の対して、流動感が強く表現されます。
パロディー parody
良く知られた作品などを模しながら、内容を変えて滑稽化したり、風刺したりすることを、またそのような作品をいいます。
パワー power パワー・アンプからスピーカーに供給出来る電力のことで、ワット(W)で表します。
パワー・アンプ power amp.
「プリアンプ」からの出力をさらに電力増幅する装置のことで、スピーカーを駆動させるための物です。「電力増幅器」、「メイン・アンプ」ともいいます。
はんしゃおん(反射音) reflect sound
天井や壁などで反射された音のことで「間接音」ともいいます。
パンチ・イン/パンチ・アウト punch in/punch out
マルチトラック録音に用いる操作方法で、再生中の指定したトラックに瞬時にバイアスをかけ録音状態に切り換えることを「パンチ・イン」といい、この状態から瞬時に再生状態に戻すことを「パンチ・アウト」といいます。誤った演奏の部分的な再録音やかぶせ録音などに用います。
ハンド・マイク hand microphone
マイクロフォンのうちボーカルやインタビュー用として手に持って使用する物のことで、タッチ・ノイズやふかれ雑音(ポップ雑音)への対策がなされています。「ハンドヘルドマイク」と書かれることもあります。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(な行)を取り上げます。
なま(生)
①一度も録音(使用)されていないテープやディスクなどの状態をいいます。 ②電気を使用しない楽器演奏や、「SR(増幅補強)」・「PA(パブリック・アドレス)」をしない演奏形態をいいます。
なまおと(生音)
録音されたテープなどによる再生音ではなく、実際に効果音用の道具を用いて効果 音を出すことをいいます。また俳優のせりふや歌い手の歌を拡声したり、エフェクト処理をしたりしない場合にもこのようにいいます。
なま(生)テープ
未使用のテープのことで、バージンともいいます。
なみかご(波篭)
波音を出すための効果音用の道具で、大きめの篭に渋を塗った和紙を貼り付けた物に砂、小豆などを入れてゆっくり傾けて使用します。
ナレーション narration
映画・演劇・放送・レコードなどの「説明の語り」の部分のことで、作品や人物の置かれた状況や背景、心情などを説明するものです。
ナレーター narrator 語り手・解説者のことをいいます。
にあがり(二上がり)
三味線の調絃法の一種で、2の糸を1の糸より完全5度高く、3の糸を2の糸より完全4度高くします。2の糸を弾くと1の糸がよく共鳴し、音が良く響きます。2の糸の絶対音高は楽曲、流儀などによって多少異なることがあります。
ニアフィールド near field
ミキシング・コンソール上に置いた小型スピーカーによって音質・音量などの調整・監視する作業をいいます。「近接モニタリング」ともいいます。
にゅうりょく(入力) input
電気回路などに与えられる力・エネルギーのことをいいます。
にゅうりょく(入力)インピーダンス input impedance
入力端子からアンプ側を見た場合のインピーダンスのことですが、各機器を接続する場合に出力インピーダンスと整合(マッチング)させることが必要です。インピーダンスがマッチしない場合は「ロー出し・ハイ受け」などの対応策をとります。
にゅうりょくかんど(入力感度) input sensitivity
アンプが定格出力を得るために必要な入力レベルのことで、電圧値やdBm(電力の絶対値を伝送単位 デシベルで表したもの、0dBm(デシベルミリ)=0.775V)で表示されます。その数値が低いほど感度が良いことになります。
ねいろ(音色)
音の「大きさ」、音の「高さ」とともに音の三要素を構成するものです。音の大きさ、高さが同一でも音が異なって聞こえる時にその違いの要因となる性質を「音色」といいます。シンセサイザーなどにプリセットされた楽器音の種類などをいう時には、「おんしょく」と呼ばれます。 ねた 複合した効果音などを作る場合の加工前の音の素材のことで、「音ねた」ともいいます。
ネットワーク network
コイルとコンデンサーの組み合わせにより、周波数帯を分割するためのフィルター回路のことです。コンデンサーを直列にコイルを並列につなぐと低域が減衰し、その逆の接続では高域が減衰しますので、これに高音用・低音用スピーカーを接続して使用します。
ノイズ noise
一般的に雑音の総称としてこの言葉を用いますが、バックグラウンドノイズ(暗騒音)、街ノイズなど空間全体の雑音をいうこともあります。
ノイズ・ゲート noise gat
e 入力信号のうちのあるレベル以上のものだけを通過させる装置のことで、信号レベルが低い時はフェーダーを下げているのと同じ状態になり、雑音や他の楽器からの「かぶり」などを除去する事が出来ます。この効果 を応用してドラムなどの余韻を、カットして音の切れを良くしたり、付加したエコーを途中でカットする「ゲート・エコー」などにも用いられます。
ノイズ・リダクション noise reduction
記録系や伝達系などに発生する雑音を軽減するための方式全般をいう言葉ですが、一般 的に記号を圧縮・伸長する方法を採用しています。圧縮器(compressor)と伸長器(expander)を組み合わせた物を圧伸器(compander)といいます。
丿イトリック Neutrik
connector スイスのメーカーによるコネクターの一種で、NCシリーズはキヤノンコネクターと互換性がありますが、スピーカー用のNLシリーズには互換性がありません。
のうかん(能管)
能楽用の横笛で単に「管」あるいは「笛」ともいいます。特長は音の立ち上がりの鋭いことです。短い管を継いで作られ、外側を樺や籐(とう)で巻き、漆を塗ってあります。能楽ばかりではなく歌舞伎の下座音楽などでも使われます。
のうりつ(能率) efficiency
機器に加えられる入力信号と取り出せる出力信号の比をいいます。同じ出力を得るのに少ない入力で済む物を能率が良いといいます。スピーカーの電気入力と音響出力の比は非常に小さくて数パーセント程度です。たとえば95dB/W/mと表示されるもので2%、102dB/W/mは10%です。
ノッチ・フィルター notch filter
イコライザーの一種として用いられ、周波数の選択だけでなく、そのノッチ(V字形の谷)の深さも可変出来るようにしたもので、ノッチ減衰量 が50dBに達する物もあります。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(た行ーつ・て・と)を取り上げます。
ツィーター tweeter
高音域用のスピーカーのことをいいます。マルチウェイ・スピーカー・システムで高音域用として用いられます。振動板の形状などによってコーン型、ドーム型、ホーン型などに分けられます。
つまびき(爪弾き)
三味線などの弦楽器を、撥(ばち)を使わずに右手の人差し指の爪で弾くことをいいます。「つめびき」ということもあります。
つり(吊り)
マイク 劇場やホールの天井から吊り下げたマイク、またはその機構をいいます。クラシック音楽の録音や演劇のせりふ、ミュージカルの歌などの収音のために用いられます。3点吊り、2点吊り、1点吊りなどがあります。
ていい(定位)
音場の中で、映像、音源の方向が定まることをいいます。
ディーアイ DI
ダイレクト・インジェクション・ボックス(direct injection box)の略称です。ギター・ベース・キーボードなどの電気楽器の出力を直接、電気回路から取り出すためのアダプターをいいます。
ディーアイエヌ DIN
「ドイツ工業品標準規格」のことをいいます。日本におけるJISに相当し、その規格はドイツの工業発展の支えになっていると同時に、ヨーロッパ全域へ大きな影響力を持っています。
ディーエー D/A デジタル信号をアナログ信号に変換することを表す記号です。
ディーエーシー DAC
デジタル信号をアナログ信号に変換するための装置の略称です。 ティーシー TC ①トーン・コントロールの略称です。簡易な音質調整器で高音域と低音域の周波数特性を変化させ音質を調整する機能を持つ物です。 ②タイム・コードの略称です。
ディーシー DC
直流のことです。一定方向に、一定の大きさで流れる電流をいいます。
ティービー TB
トーク・バックの略称です。ホールの音響調整室やスタジオのミキシング・ルームなどから、ステージやスタジオ内の出演者や演奏者またはスタッフに指示を与えるための拡声装置のことです。
ディービーエックス dbx
アメリカのディービーエックス(dbx)社が開発した、録音時の雑音を低減させる装置をいいます。テープ・レコーダーの入力信号のダイナミック・レンジを1/2に圧縮して録音し、再生するときには2倍に伸張することによって、信号のダイナミック・レンジを元に戻すとともに録音の段階で生じた雑音のレベルを下げてしまうものです。
ていかくにゅうりょく(定格入力)
スピーカーに加えられる入力を規定したもので、連続して加えても異常音や破損の生じない入力のことをいいます。JISの規定により、信号にホワイト・ノイズを使い、指定されたフィルターを通 してからスピーカーに加え、96時間以上、異常が生じない時の最大入力レベルを表示します。許容入力と表示することもあります。
ていしこうせい(定指向性)
ホーン 一般のスピーカーのホーンは、高音域になるにつれて、指向角度が狭くなります。これはビーミングと呼ばれ、ホーンの正面 から外れた場所では均一な指向特性が得られません。そのため、ホーンの側壁の形状を工夫して、周波数帯域による影響を受けずに指向性が一定になるようにしたものを定指向性ホーンといいます。形状機能により、CDホーン、バイラジアル・ホーン、マンタレー・ホーンなど、各種の名称が付けられています。
ディスク disk/disc
録音盤、レコード盤、コンパクト・ディスク、フロッピー・ディスク、MOディスクなど円盤状のものをいいます。
ディバイディング・ネットワーク dividing network
2ウェイ、3ウェイなどのマルチウェイ・スピーカー・システムで、パワー・アンプの出力信号を各スピーカー・ユニットが受け持つ周波数帯域に分割する回路のことで、コイルとコンデンサーを使っているので「LCネットワーク」とも呼びます。
ディレイ delay
音声信号をある時間遅らせることを意味する言葉です。音声信号の原音から、原音よりも遅れた信号を取り出して「ディレー・タワー」の拡声に用いたり、「こだま」の効果 を得るために用いたりします。また、遅延信号をフィードバックすることによって、残響やフランジャー、コーラスなどの効果 を得られます。
ディレイ・タワー delay tower
規模の大きなSR(増幅補強)が必要な時などに、メインスピーカーから60~70m離れた位 置数ヶ所に、遅延信号で駆動されるスピーカーを地上3~5mの台上に設置した物をいいます。
テープ・ヒス tape hiss noise
録音テープ特有のノイズの一つで、可聴帯域全体に発生し、特に高音域で耳につくノイズをいいます。磁性体のヒステリシス(磁化)特性に起因することから、略して「ヒス」と呼びます。
テープ・レコーダー tape recorder
音声や映像などの電気信号を磁気テープに記録しておいて、記録した電気信号を再び取り出す装置のことをいいます。録画装置はVTR(ビデオ・テープレコーダー)と呼ばれることが多く、一般 的にテープレコーダーといえば音声の録音装置を指します。
デジタル・オーディオ・テープ・レコーダー digital audio tape recorder
音声信号をデジタル化し(電流が流れる「0」、流れない「1」の2進級に対応させ、磁気変化の有り・無し、として)直径3cmのドラムに取り付けた2個のヘッドが毎分2000回転しながら、3.81?幅のメタル・テープに片道録音する物を、R-DAT(rotary head digital audio taperecorder)といいます。標本化周波数としては、32kHz、44.1kHz,48kHzの3種類があります。 固定ヘッド式の物は、S-DAT(stationary head digital audio taperecorder)といい、主にマルチ・チャンネル用として用いられていますが、フォーマットにDASHとPRODIGIの2種類があって、メーカーによって異なっています。 デッド dead 室内の音響状態を表す言葉で、音の残響が少ない場合を「デッド」といいます。残響時間が短い場合の表現として使われます。デッドな場合は、音が明瞭に聴き取れますが、音の豊かさに欠けます。
デッド・ポイント dead point
①ワイヤレス・マイクロフォン使用時に、送信された電波の直接波と反射波が干渉することによって電波が減衰し、受信不能になる場所が生じることがあります。その場所を指す言葉です。 ②ホールなどの音場で、他の場所より音が聞こえにくい場所のことをいいます。
デルマ
ダーマトグラフの略称です。柔らかい芯を紙で巻いた筆記具のことで、録音テープの音の頭や終りに印をつける際に使用します。白・黄・赤・黒・紺などの色があります。 テレコ オーディオ・テープレコーダーの略称です。音声信号を磁気テープに記録しておいて、記録した信号を再び音の信号に戻す装置のことをいいます。
てんおんげん(点音源)
スピーカーなどで、音を出す部分の面積が可聴帯域の音の波長に対して充分に小さい場合を「点音源」といいます。
でんしへんしゅう(電子編集)
ビデオ・テープや録音テープのオリジナル・テープを切断せずに、必要な部分を別 のテープにコピーしながら編集する技法のことです。タイム・コードなどのタイミング信号を基に、編集箇所を設定して、必要な部分をコピーする形で順番に並べて行く方法をとります。
てんしゃ(転写)
録音したテープをリールに巻いて、長時間保存して置くと、テープの重なり合った部分で、記録されている音が互いに写 ってしまうことを転写と呼んでいます。「ゴースト」の原因になります。
でんそうしゅうはすうとくせい(伝送周波数特性)
劇場やホールなどの音場における音の伝搬状態を、それぞれの周波数に対する音圧レベルの変化で測定し、グラフに表した物です。
どうき(同期)
タイミングを合わせることをいいます。複数の機能の動作の周期やテンポがずれないようにすることで、「シンクロ」ともいいます。また、「同期信号」のことを「同期」ということもあります。 どうきしんごう(同期信号) 単に「同期」ともいい、複数の機能を同じように動作進行させるための「タイミング信号」のことをいいます。
トーク・バック talk back
ホールの音響調整室や録音スタジオのミキシング・ルーム、あるいは放送局の副調整室から、ステージやスタジオ内にいる演奏者やスタッフに対する指示の伝達装置をいいます。
トーン・コントロール tone control
音質調整器のことをいいます。音色の調整を行なう回路で、高音部と低音部を別 々に変化させる物、高音域部・中音域部・低音域部と三つに分けて調整する物などがあります。
トーンゾレイがた(型)スピーカー Tonesaulen
柱状のエンクロージャー(スピーカー・ボックス)に、数個のスピーカーを縦に並べて取り付けたスピーカー・システムのことをいいます。「コラム・スピーカー」ともいいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(た行ーち)を取り上げます。
ちえんそうち(遅延装置) time delay system
「ディレイ・マシン」、「ディレイ・ユニット」ともいいます。音の信号の時間を遅らせる装置で、テープ式、アナログ式、デジタル式があります。デジタル式は、アナログ信号をいったんデジタル信号に変換して、その信号をメモリーし、所定の時間後に取り出して再びアナログ信号に変換することで、遅延した信号を得ます。大きな劇場や野外コンサートなどでスピーカーからの音に時間差が生じる際にその修正を行なったり、または残響を付加するためにも用いられます。遅延回路はエコー、フランジャー、コーラス、フェイズ・シフターなどの各種のエフェクターに応用されています。
ちゃくとう(着到)
歌舞伎劇場で俳優が楽屋に入り終わると演奏される鳴物のことをいいます。その終わりに柝を二つ打つものを「着到止め」といいます。それを聴いて序幕に出演する俳優は化粧を始めます。
チャンネル・ディバイダー channel divider
高・中・低音用などいくつかのスピーカーをそれぞれ別々のアンプで駆動するために、それぞれのパワーアンプに供給するいくつかの音声信号の周波数帯域を分割するための装置のことで、「チャンネル・フィルター」ともいいます。それぞれの帯域が交差する周波数の選択・変更・遮断特性の選択・分割されたそれぞれの帯域のレベル調整などの機能を持っています。
チャンネル・バランス channel balance
マルチ・アンプ・システムでそれぞれのチャンネルのレベルを調整して、全体的なバランスを決めることを「チャンネル・バランスをとる」といいます。パブリック・アドレスやSR(増幅補強)では特に大事な調整です。
チューナー tuner
電波を受信する装置全般をいいます。アンテナで受ける電波は微弱なので増幅する回路も含まれます。
ちょうかんほせい(聴感補正) level weighting
人間の耳の感度は、音圧レベルが低いと低音域や高音域が低下する性質がありますので、騒音やワウ・フラッターなどを測定する時に人間の耳に感じにくい周波数の成分を低下させ、人間の耳の感覚に合う測定値を得られるようにすることをいいます。そのための周波数特性曲線を「聴感補正曲線」といいます。
ちょくせつおん(直接音) direct sound
音源から発せられた音のうちで壁や天井、床などで反射された間接音でなく、直接聴く者の耳に到達する音のことをいいます。
ちょくせんせい(直線性)
アンプなどで入力と出力が比例関係にあることを「リニアリティ」といいます。これをグラフにした時、入力と出力の関係が正比例の時は直線になるので、「直線性」といいます。その比例関係が乱れると出力の波形が歪むことになります。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(た行ーた)を取り上げます。
ダーマトグラフ dermatograph
柔らかい芯を紙で巻いた筆記具のことで、録音テープの音の頭や終わりに印をつける際に使用します。通 常、デルマと呼び、白・黄・赤・黒・紺などの色があります。
たいいほう(対位法) counterpoint
楽曲において二つ以上の異なった旋律を、同時に組み合わせる作曲技法のことです。和音のつながりである和声と対照するもので、主に音の流れを「よこ」に扱う手法で、フーガ(遁走曲)などの基盤になるものです。
たいこ(太鼓)
木や瓢箪などの中をくりぬいて両面あるいは片面に皮を張った物の総称で、叩いたり擦ったりして発音させます。歌舞伎や能で太鼓という場合は「締太鼓(しめだいこ=胴を紐で締める物)」のことをいいます。
だいしょう(大小)
大鼓(おおつづみ/おおかわ)と小鼓(こつづみ)のことを略した呼び方です。
ダイナミックがた(型)スピーカー
構造は永久磁石、ボイス・コイルおよび振動板などから成っています。永久磁石のS極を包むようにボイス・コイルがあり、これに音声電流を流すと、磁界と電流の間に電磁力を生じ、ボイス・コイルにこの力が加わります。音声電流の変化に応じて電磁力も変化しボイス・コイルに振動を与え、振動板もボイス・コイルと連動して振動し、まわりの空気を振動させて音を出します。
ダイナミック・マイクロフォン dynamic microphone
磁界の中に置いた導体が音波によって振動すると、電磁誘導作用によって導体の両端子間に振動速度に比例して電圧を生じます。これを利用した物をダイナミック・マイクロフォンと呼び、導体として銅線やアルミニウム線をコイル状に巻いた物は「可動コイル(ムービング・コイル)型」、薄いアルミ箔を用いた物は「リボン型」といいます。一般 的にはムービング型をダイナミック・マイクロフォン、リボン型をリボン・マイクロフォンと区別 しています。
ダイナミック・レンジ dynamic range
最も強い音と最も弱い音とも大きさの比のことで通常は音圧比をデシベル(dB)で表現し、アンプでは最大出力レベルと雑音レベルとの比、あるいは最大許容入力と換算雑音レベルとの比をいいます。
ダイバシティー diversity
ワイヤレス・マイクロフォン装置の受信機に2系統のアンテナと音声復調回路をもたせ、電界強度の強い方の系統の出力を自動的に選択する方式を意味する「スペース・ダイバシティ方式」を単にこのように呼びます。 タイピン・マイク ネクタイピン状の金具に取り付けた超小型のマイクロフォンのことで、「ピンマイク」ともいいます。
ダイポール・アンテナ dipole antenna
短波に用いられる代表的アンテナで、導線の長さを波長によって決め、接地せずに地表に対して垂直あるいは水平に設置される物です。1波長、半波長、折り返しなどの種類がありますが、導線が1本の場合、入射角が直角方向の広い範囲に対応し、同じ平面 に、ある間隔で並べると指向性が現れます。これを「指向性アンテナ」、「ビーム・アンテナ」といいます。テレビ用のアンテナとして使われている八木アンテナなどはこの代表的な物です。
タイミング・テープ timing tape
録音テープに録音された音と音の間にはさみこんで「間」を調整したり、文字や番号を書き入れて次の音の内容を確認したりするためのテープのことです。磁性体の塗られていないテープが再生ヘッドを通 過するときは無音になり、聴感上違和感が生じる場合には「録音されていないテープ」を代わりに使用します。
タイム・コード time code
ビデオ・テープの編集のために規格化されたタイミング信号のことで、ビデオ画面 の各フレーム(1/30sec間隔)ごとに付けられています。
ダイヤフラム
マイクロフォンやスピーカーの振動板のことをいいますが、スピーカーの場合、コーン状の振動板に対してドーム状のものを特に「ダイヤフラム」と呼びます。
ダイレクト・インジェクション・ボックス direct injection box
ベース・ギター・キーボードなどの電気楽器の出力を直接、電気回路から取り出す(ダイレクト・ピックアップ)ためのアダプターのことをいいます。トランス方式と半導体を用いた方式とがあります。「D・I」と略称で呼びます。
だがっき(打楽器)
叩いたり振ったりして音を出す楽器の総称で、種類も非常に多く音色も多様で、一般 的に音の立ち上がりが鋭いのが特徴です。体鳴楽器(木や金属によるもの)・膜鳴楽器(主に太鼓)と分けることもあります。パーカッションという場合は、ドラム・セット以外の打楽器を呼ぶことも多いようです。
たけぶえ(竹笛)
邦楽に用いられる七穴の横笛で篠竹で作られており、「篠笛」「篠」ともいい、調子の高低によって十二種類あり、長唄の笛方はその他に能管を携行します。
たちあがり(立ち上がり)
①テープレコーダーやレコード・プレーヤーをスタートして正常なスピードになるまでの時間をいいます。 ②音が出始めて、一定の音量に達するまでの速さのことをいいます。この時間を立ち上がり時間といい、短いほど「立ち上がりが良い」と表現します。
たちあげ(立ち上げ)
コード マルチ・コネクター・ボックスなどから、マイクやライン回線をミキシング卓などに接続するための短めのケーブルのことです。
たちあげる(立ち上げる)
マイク回線(マルチ・ケーブル)などの末端を、パッチ盤やミキシング卓などに結線することをいいます。そのための短いコードを「パッチ・コード」といいます。 タッチ 情景やせりふなどを印象付けたり、強調するために用いられる短めの音や音楽のこと、あるいはその手法をいいます。また楽器の弾き方や響かせ方にも用います。アクセントという場合もあります。
タッチ・ノイズ touch noise
マイクロフォンを手に持って使用する際などに、不必要な雑音や振動が信号として入ることがあり、このような「接触雑音」のことをいいます。
ダット DAT
デジタル・オーディオ・テープレコーダーの略称で「ディー・エー・ティー」ともいいます。
ダビング dubbing
映画の音作りから来た言葉で、コピーの意味で使用され、録音テープやCD、レコードなどの音をコピーすることをいいます。なお、映画では編集済のフィルムに、せりふ・音楽・効果 音などを入れる作業をいいます。
ダミー・ヘッド dummy head
人間の頭部の模型のことです。その耳の部分に小型の無指向性マイクロフォンを取り付けて収音した物をヘッドフォンで聴くと、音源の方向や距離感がリアルに再現され、スピーカーによるステレオ再生とは異なる立体感が得られます。
ダミー・ロード dummy load
実際に接続される負荷の代わりに用いられる疑似的な負荷のことをいいます。アンプなどの測定にはスピーカーではなく負荷インピーダンスと同じ容量 の抵抗を接続します。また、無負荷の状態を避けるために回路に接続したりする場合に用いられます。
たんいつしこうせい(単一指向性)マイクロフォン uni・directional microphone
側面と背面方向からの音に対して感度が低い性質のマイクロフォン事をいいます。「カーディオイド」、「スーパー・カーディオイド」、「ハイパー・カーディオイド」、「超指向性」の四つの型があります。残響音や騒音など回りの音を拾いにくくするのが特徴で、他の音源からのかぶり込みも少ないのですが、反面 、風や振動などによる雑音に弱いという特徴があります。音源に近づけると低音が強調される近接効果 も顕著に現れます。
ダンピング・ファクター damping factor
アンプの出力信号がスピーカーに伝えられた時、スピーカーはこれに忠実に反応して動作することが理想的なわけですが、スピーカーのコーン紙やボイス・コイルは重さを持っており、出力信号の変化に完全に追従することは出来ません。この追従性を示すのがダンピングで、その度合をファクターといいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(さ行ーせ・そ)を取り上げます。
セクトラル・ホーン sectoral horn
ホーン型スピーカーで、ホーンの構造が、水平方向の断面を見ると扇型をしているものをいいます。分割用の板(フィン)を付けて、特性の安定を図っています。扇状に指向性が拡がるように造られています。
セパレーション separation
「分離度」のことを指します。ステレオの左右のチャンネルの音が混じり合わないで、分離していることをいいます。セパレーションが良いと音像の位 置が明確になります。
そうきょく(箏曲)
箏の器楽曲と箏の伴奏による声楽曲の両方をいいます。生田流と山田流の二流派に大別 されています。多くは声楽の伴奏に箏を使います。器楽曲も多く、箏のほかに三味線、尺八、胡弓、またはバイオリン、フルートなどの洋楽器が入る場合でも箏曲と呼ぶことがあります。
そうじこうか(双耳効果) binaural effect
片方の耳で聴くよりも両耳で聴くほうが、音の方向性、遠近感、拡がり、臨場感、選択能力(聴きたい音を選ぶ)などについて有効であることをいいます。「両耳効果 」ともいいます。
そうしこうせい(双指向性)
マイクロフォンの指向性の一つで、マイクロフォンの正面と背面の音を平等に収音し、側面 の感度を低くしてあるような指向性のことをいいます。「両指向性」ともいいます。
ソース source
①アンプなどへの入力音源(プログラム・ソース)のことをいいます。テープレコーダーやマイクなどから供給される音のことです。 ②合成された音の素材となっている音のことです。 ③素材のことをいいます。
そざい(素材)
①もとになる材料のことですが、芸術作品の表現の「たね」となるものを指します。たとえば効果 音を作る時の元になる音のことをいいます。 ②録音した、おおもとのテープ、つまりオリジナル・テープのことで、素材テープともいいます。
ソロ solo
「単独に」という意味です。音楽の形態の一つで、独奏や独唱のことをいいます。 ソロかいろ(回路) 音響調整卓の回路で、本線(放送信号、SR信号)の出力には関係なく、はね返り回路やエフェクターなどに信号を送るための単独に操作できる回路の事を指します。またスタジオ関係の音響調整卓では、入力ファーダーに関係なく、音を検聴するための回路のことをいいます。「AUD(オーディション)回路」や「CUE(キュー)回路」と同じ意味です。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(さ行ーす)を取り上げます。
スタンド stand
舞台床の任意の高さにマイクロフォンやスピーカーを設置するための器具で卓上用の低い物から、ブームの付いた物まで多くの種類があります。
スニーク・アウト sneak out
非常にゆっくりと音量を下げて音を消していくことです。英語の「こっそり出入りする」から来ています。
スニーク・イン sneak in
非常にゆっくりと音量を上げて行って決めたレベルにするというような、音の入れ方をいいます。
スピーカー・クラスター speaker cluster
スピーカー群というような意味で、数多くのスピーカー・システムを一つの固まりとして組み合わせたスピーカー・システムを指し、「トーン・クラスター」ともいいます。舞台の中央に吊った物を「センター・クラスター」と呼んでいます。
スピーカー・システム loud speaker system
スピーカー・ユニットとその他の部品をキャビネットに組み込み、パワー・アンプに接続しさえすれば、そのまま使用できる装置として完成されたものをいいます。現場でスピーカーといえば、スピーカー・システムのことを指します。
スプライシング・テープ splicing tape
録音テープ編集用の接着テープのことです。接着剤に特殊なものが使われていて、時間が経ってもノリがはみ出して来ることが無く、ヘッドに張り付いたり、テープ同士がくっつきあったりすることが無いように作られています。
スペース・ダイバシティ space diversity
ワイヤレス・マイクロフォン装置の受信機に2系統のアンテナと音声復調回路を持たせ、電界強度の強い方の系統の出力を自動的に選択する方式のことをいいます。
スペクトラム spectrum
スペクトルともいいます。音の信号に含まれている周波数の成分と量は、音色を決定する要素の一つです。スペクトラムは、周波数の成分と量 をグラフに表したもので、横軸に周波数、縦軸に音のレベルをとり、各周波数に対する音のレベルを示したものです。
スライド・ボリューム slide volume
直線型の可変抵抗器のことをいいます。ツマミの位置によってレベルが視覚的に解るので、調整卓の音量 調整器やグラフィック・イコライザーなどに使用されています。
スリー・ヘッド・スリー・モーター three head three motor
3個のヘッドと3個のモーターとを備えたテープレコーダーのことをいいます。消去ヘッド、録音ヘッド、再生ヘッドがそれぞれ独立して付いていて、録音中でもテープに録音された内容を再生ヘッドで直ぐ再生して、録音状態を確認することが出来ます。3モーターとは、キャプスタン用、テイクアップ(巻き取り)リール用、サプライ(送り出し)リール用にそれぞれ独立したモーターを使っているのでこのようにいいます。サプライ側に一定の逆回転の力を加えることで、テープのヘッドへの密着度を良くしています。
スレーブきき(機器) slave
スレーブとは「奴隷」という意味の言葉です。マスター機器のタイム・コードを基準として、いくつかの機器がコントロールされるシステムで、コントロールされる側の機器のことをいいます。
スレッショルド threshold
「出発点、発端」という意味の言葉です。コンプレッサーやリミッター、ノイズゲートなどの機器の入力信号があるレベルに達して目的の動作を開始するレベルを「スレッショルド・レベル」といい、その開始点を「スレッショルド・ポイント」といいます。
スロート throat
スピーカー・システムのドライバー・ユニットとホーンを結合するための物で、ホーンとのマッチング調整をする部分のことです。これはスピーカーの能率と音圧周波数特性に影響を与えます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(さ行ーし)を取り上げます。
シーディー CD
コンパクト・ディスクの略称です。レーザー方式による小型のデジタル式オーディオ・レコードのことをいいます。
シーディーホーン constant directivity horn
ホーンの側壁の形状を工夫して、再生周波数帯域にかかわらず指向性が一定になるようにした物を「定指向性ホーン」といいますが、シーディーホーンとはその一種です。その形状種類によって、CDホーン、バイラジアルホーン、マンタレイホーンなど各種の名称がつけられています。
シェルビング・タイプ・イコライザー shelving type equalizer
イコライザーのレベルを変化させる方法で、フィルターの特性の一つをいいます。ある周波数を境に、それ以上または以下の帯域を調整する形のものです。これに対して、ある周波数帯域だけを調整する特性を「ピーキング・タイプ」といいます。
しこみ(仕込み)
アンプやスピーカーなどの配置や配線などを、仕込み図に従って準備する作業のことをいいます。
しこみず(仕込み図)
スピーカー、アンプ、調整卓など、上演に必要な音響機器すべての配置・配線を記入した図面 をいいます。
ジス JIS
日本工業規格(Japanese Industrial Standard)の略称で、一般に「ジス」と呼んでいます。 しぼる(絞る) 音響の分野では、音量調節のボリュームまたはアッテネーターを絞る、つまり音量 を小さくしたり消してしまうことを意味します。
しゃおんまく(遮音幕)
オペラなどの上演の場合、舞台転換の音が客席に聞こえないようにするために、舞台前に吊り込まれる遮音性を考慮した特種な幕のことをいいます。
ジャスラック JASRAC
日本音楽著作権協会(JAPANESE SOCIETY OF RIGHT OF AUTHORS AND COMPOSERS)の略称です。所属する協会員の作詞・作曲など音楽作品の演奏権・録音頒布権の行使を代行したり、管理する組織です。
しょきはんしゃおん(初期反射音)
音源からの「直接音」に遅れて、天井や側壁から到達する「一次反射音」ことです。この一次反射音は残響の印象や音質に大きな影響を与えるものです。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(さ行ーさ)を取り上げます。
サーキット・ブレーカー circuit breaker
機器が異常動作を起こした場合、速やかに回路を遮断して機器の保護をする機能を持つ過電流遮断器のことで、一般 にバイメタル式、電磁式、トランジスタ式などが使用され、自動復帰作用を持つ物もあります。
さいせい(再生) play back/replay
録音した音を再現することをいいます。スタジオで録音した内容をスタジオ内の演奏者にその場で送り返し、試聴することをプレイバックといい、一般 的に繰り返し何回も再生されることは、リプレイといいます。
サイド・スピーカー side speaker system
劇場などのプロセニアム開口部の左右の側壁に設置したスピーカーのことをいいます。プロセニアム・スピーカーではカバーすることが出来ないバルコニー席の下部への補助として使われます。
サウンド・オン・サウンド sound on sound
複数のトラックが、それぞれ独立して録音・再生出来るテープレコーダーを用いて、すでに録音されている音を再生して、別 の音と重ねて、空いている別のトラックに再び録音する技巧を指していいます。
サウンド・チェック sound check 音響システムを確認・調整することです。
サウンド・トラック sound truck
映画のフィルムやビデオ・テープで、音を記録する部分のことをいいます。略して「サントラ」ともいい、用途により複数本のトラックが使われます。フィルムでは光学録音方式と磁気録音方式とがあります。
サウンド・リインフォースメント sound reinforcement
コンサートや演劇などで、電気音響装置を用いて、音声や楽器の音量を補強したり、音質を補正して音を送り出したりすることをいいます。この音響装置をサウンド・リインフォースメント・システムといい、「SR」と略して表記します。 さきばら(先バラ) コードやケーブルの先端の被覆をはがし、芯線をバラバラにして露出させた状態のことをいいます。また、コネクターなどを付けずに、芯線を結び合わせたりして、端子に直接つないで使えるようにしたコードやケーブルに対しても使います。
サステイン sustain
接続するという意味の言葉です。楽器においては音が出ていることや減衰音が残っている状態を指します。シンセサイザーでは鍵盤を押している間に出ている音量 レベルのことをいいます。
サラウンドほうしき(方式) surround system
サラウンドとは「包囲する」「囲む」という意味です。映画の音響方式で、観客席を取り囲むように設置した壁スピーカーから効果 音などを再生する形式、またはそのための装置をいいます。
ざんきょう(残響)
部屋の中で手を叩いたり、音楽やスピーカーの音を急に止めたりすると、しばらくの間はその音の響きが残っています。これをその部屋の残響といいます。これは音波が部屋の壁、天井、床などで反射を何回も繰り返し、音を止めても音のエネルギーが残っているために生じるものです。
さんげん(三絃)
中国、日本の楽器名ですが、日本では三味線と呼ぶのがふつうです。
さんしん(三線)
奄美・沖縄地域の蛇皮線(じゃびせん)のことで、沖縄三味線ともいわれています。
さんてんづり(三点吊り)マイク
3本のワイヤーでマイクロフォンを吊り下げる装置のことです。通常、ホールの客席前部の天井に設置されており、手動または電動で3本のワイヤーの長さを調節してマイクロフォンの昇降を行ないます。クラシック音楽の録音のメイン・マイクやノイズ収音用のマイク、エアモニター・マイクなどに使われます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(か行ーこ)を取り上げます。
コアキシャル・スピーカー coaxial speaker
コアキシャルとは同軸という意味で、「ウーファー」の前面の同軸上に「ツィーター」が配置されているスピーカーのことをいいます。音源位 置が同じになるので、再生音の定位感が良いのです。
こうかおん(効果音)
広義には、音響家が担当する、演劇の演出意図を表現するために用いられる全ての音を指します。SEと略して表記します。音楽の場合、MまたはMEと記すことがあります。狭義には、演劇などに用いられる音楽以外の効果 音をいいます。
こうちょうはひずみ(高調波歪み) トランスやアンプなどの装置の非直線性によって、入力信号の周波数以外に整数倍の信号が装置の中で発生してしまうことを「高周波歪み」といいます。
ゴースト ghost
録音テープで、本来の音が鳴り出す前に、ごく小さい音量で本来の音と同じ音が聴こえる現象を指します。録音テープの磁性体の重ね巻きによって起こる転写 によるもので、録音された音のレベルが高いほど起こり易く、デジタル録音ではこのゴースト現象は起こりません。
コード chord
①和音の事です。高さの異なる二つ以上の音を同時に鳴らした時に合成される音をいい、その合成音は調和の度合に応じて、「協和音」と「不協和音」とに分けられます。 ②楽器の弦(絃)のことを指します。
コード cord
一般的に、屈曲性に富む小規模な導線のことをコードといっています。電源コード、パッチング・コード、マイク・コードなどがあります。
コーラス chorus
①合唱のことです。多くの人が声をそろえて歌うことで、またそれを歌う人を指します。 ②効果音のコオロギや小鳥の声などで、数匹または数羽がダブって啼いているものを指します。
コーラス・マシン chorus machine
「エフェクター」の一つです。フランジャーと似た原理で、時間を遅らせて、それを少しだけ変動させた音を合成すると、一つの音源でコーラスの効果 が得られ、ステレオの場合には拡がりのある音が得られます。
コーンがた(型)スピーカー
振動板が円錐形をしたスピーカーをコーン型スピーカーと呼びます。コーンはボイスコイルに直結していて、ボイスコイルの動きに従って振動し、音波として放射されます。コーンの材料には紙、プラスティック、金属、カーボンなどがありますが、紙を用いることが多いです。
コネクター connector
独立した機器や装置を相互に接続するための部品をいいます。音響用としてはキヤノンや丿イトリックが有名で、種類も多いです。
こま(駒)
弦楽器の部分品で、弦を乗せるという意味から、この名が付きました。弦を乗せて張り、弦の振動を胴に伝える役割があります。「駒」とは位 置が固定している物を呼び、弦の中間で移動する物は「柱(「じ」または「じゅう」)」といいます。
ごみしずめ(ごみ鎮め)
開演時の客席のざわめきを鎮めるために用いられる音楽や効果音を指します。関西では「ほこり鎮め」といいます。
こやおくり(小屋送り)
劇場やホールに音響機器を持ち込んだ時、ミキシングした信号を劇場・ホールの既設の装置に送り込むことをいいます。既設のスピーカーと持ち込みスピーカーを併用するする場合と、楽屋や関係スタッフのためのモニター用とする場合があります。「ハウス送り」ともいいます。
コラム・スピーカー column speaker system
コラムとは柱という意味で、柱状の箱に収めたスピーカ・システムのことをコラム・スピーカーと呼びます。数個のスピーカー・ユニットを縦に並べて組み合わせて一体にした物で、このタイプの利点は床面 積をとらないこと、横に広く、縦に鋭い指向性になることです。「トーンゾレイ型スピーカー」と同形式のものです。
ころがし(転がし)
スピーカーやマイクロフォンをスタンドなどで固定せずに、舞台の床にそのまま設置することをいいます。また、このような仕込み方法を指します。
ごん
歌舞伎の下座音楽で胴鑼を打って、時の鐘を表現する場合、「ごん」と呼びます。時の鐘ばかりではなく、見得などのきっかけにも打ちます。本釣鐘と同じ用途ですが、「銅鑼」の方が時代的で、「本釣鐘」はやや実写 的な場合に用います。
コンサート・グランド concert grand
コンサート・ホールにあるような、演奏会用の大型グランド・ピアノのことです。
コンサート・ピッチ concert pitch
全ての楽曲や演奏の音の高さを統一するために、国際的に決められた標準音をいいます。Aの音を440Hzと決めていますが、高めにした方が華やかな音色になるので、実際には442Hzなどに上げている場合が多いです。
コンデンサー・マイクロフォン condenser microphone
静電容量の変化を利用して、音圧を電気信号に変換するマイクロフォンのことです。固定電極と導電性の振動板との間に、外部からの直流電源によって静電気を蓄え、コンデンサーを形成させます。そして音圧によって振動板が振動すると固定電極との距離が変わり、静電容量 が変化することを利用して、その変化を電気信号に変換する構造のマイクロフォンです。
コンパクト・ディスク compact disc
「CD」と略して呼ばれています。レーザー方式による小型のデジタル式オーディオ・レコードのことをいいます。
コンパンダー compander
「コンプレッサー」と「エキスパンダー」を結合した語で、圧縮伸長装置のことをいいます。録音する時には音声信号の強弱の幅を圧縮し、再生する時には同じ割合で伸張して復元する機能を持つ装置です。磁気テープなどの記憶媒体はダイナミック・レンジが狭く、レベルの上限は歪みにより、下限は雑音によってそれぞれ制限されます。コンパンダーは、この点を改善し、ダイナミック・レンジを拡大するために考案された物です。
コンプレッサー compressor
一般的に、信号のレベルがある値を越えたときに、その信号レベルの上昇を抑える動作をするものを「リミッター」といい、比較的に低い値のレベルから徐々に圧縮する特性を持ったものを「コンプレッサー」といっています。従って、リミッターの方が動作上の圧縮比が高く、コンプレッサーの方が圧縮比が低くなります。厳密に決められてはいませんが、圧縮比が4:1程度までをコンプレッサーと呼ぶことが多いです。
こんへんちょうひずみ(混変調歪み)
入力信号に対して出力が正しく比例していない特性のアンプやスピーカーに、二つの信号を同時に加えた場合、それぞれの信号が歪むだけでなく互いに影響しあってさらに別 の歪みが発生します。これを「混変調歪み」といい、IMDと略して表示されます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(か行ーけ)を取り上げます。
ケーブル cable
一本または絶縁体で被覆された数本の導線をまとめ、その外周を保護してある伝送線の総称です。用途により、電力伝送のための「電力ケーブル」、音声信号・映像信号・パルス信号を伝送する「通 信用ケーブル」などがあります。
げざおんがく(下座音楽)
歌舞伎劇の伴奏音楽のことをいいます。舞台下手大臣柱の外の黒板塀で囲まれ、黒い御簾(みす)を掛けた中で演奏します。
けす(消す)
①録音されている音を消去することをいいます。 ②今、出されている音楽や効果 音をなくすことをいいます。
げんがっき(弦楽器/絃楽器)
張られた弦の振動を発音源とする楽器の総称です。しかし、弦の振動のみでは楽音として使えないので、共鳴胴や共鳴板を必要とします。バイオリンのように弓で弦をこする擦弦楽器、ハーブのように指で弦をはじく撥弦楽器、ピアノのように弦を叩く打弦楽器などがあります。
げんすいき(減衰器)
電気信号を歪無く減衰させるための機器のことです。音響では、周波数の影響を受けずに減衰させられる抵抗減衰器が使われます。減衰量 が固定のものを「パッド」、可変出来るものを「アッテネーター」と区別して呼んでいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(か行ーく)を取り上げます。
クオリティー quality
音質、性能、特性という意味を表す言葉です。
グラフィック・イコライザー graphic equalizer
音質調整器の一種で、可聴周波数帯域をいくつかに分割し、各帯域ごとに独立してレベルを調整出来るものをいいます。GEQという略記号で表示します。通 常、スライド形のボリュームを使い、調整後のツマミの並び方により、グラフを見るように補正カーブが一目でわかるようにしてあります。
クリック・ノイズ click noise
クリックとは「舌打ちの音」のことです。アンプ系でスイッチを切り換えたり、あるいは電源を入れたり切ったりする時に生じる瞬間的な雑音の事をいいます。瞬間的ですが、かなり大きな電圧が発生します。
グリッサンド glissando
音階を、非常に速く連続的に演奏することをいいます。
クリッピング clipping
入力信号が規定の入力レベルを超えると、出力信号が歪んでその波形の頭部(許容入力を越えた部分)が削り取られた状態になります。これをクリップまたはクリッピングといいます。この波形には無数の高周波が含まれているので、音がつまって、音色としては濁った感じになります。
クロスオーバーしゅうはすう(周波数)
マルチ・チャンネル・アンプ・システムやマルチウェイ・スピーカー・システムでは、再生周波数をいくつかの帯域に分割し、帯域ごとに専用のアンプやスピーカーを使います。例えば3ウェイであれば、低音域、中音域、高音域に分割します。各帯域(音域)相互の境界の周波数を「クロスオーバー周波数」といいます。
クロストーク cross talk
混話、漏話のことです。使用中の回路・回線に目的以外の信号が混ざり込む現象で、この度合いは通 常デシベル(dB)で表示され、値が大きいほどクロストークが少なく性能が良いといえます。
クロス・フェード cross fade
音楽や音響効果音のテープによる再生の際に、すでに出ている一つの音にかぶせるように次の音を重ねていって、二種類の音の音量 を交差して入れ換えることをいいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(か行ーき)を取り上げます。
き(柝)
人形浄瑠璃・歌舞伎劇などで使用する拍子木のことです。柾目の通った樫の木で作られています。げきの進行のいっさいの合図は、すべてこの音で行ないます。
キー key
①ピアノやオルガンなどの鍵盤楽器の指で押さえる部分、あるいは木管楽器の指穴部分を差します。 ②歌曲を歌う場合の音域帯で、基音となる音をいいます。
ぎおん(擬音)
実際の音に似せて、笛や道具、声などによって作りだす模擬音をいいます。 きっかけ cue 音を出す機会(チャンス)のことです。また、その約束された箇所、あるいは機会を知らせる合図のことをいいます。
きっかけあわせ(きっかけ合わせ)
本番や通常の稽古では、音の出し方・きっかけ・音量・音質・寸法などを考え合わせて操作しますが、きっかけだけを主眼とした稽古のことを「きっかけ合わせ」といいます。 きっかけもの 音を出すものはすべてきっかけを伴いますが、その音が出ないと舞台の進行に重大な影響を及ぼし、時にはそのために進行が中断する場合も有ります。そのような種類の音を「きっかけもの」、または「役もの」といいます。
きほんは(基本波)
複合音のなかで最も低い周波数を「基本波」、あるいは「基本周波数」といいます。この基本波の整数倍の周波数成分を「高調波」といい、基本波の2倍の周波数のものを第2高調波、3倍のものを第3高調波といいます。
きめる(決める)
ある音を上げたり、下げたり操作する際に規定のレベルに達することをいいます。また、音楽や効果 音などを、途中でフェードアウトせずに音の終わりの部分まで聴かせて(印象的・効果 的に)、終了する場合もこのようにいいます。
キヤノン・コネクター cannon connector
アメリカのメーカー(CANNON ELECTORIC COMPANY)が開発したコネクターの総称です。音響用としては、XLRシリーズが用いられます。この製品に互換性を持たせたものに、スイッチクラフト社やノイトリック社の物があります。
キャラクター character
音質のこと、またマイクロフォンの音質切替のことを指します。低音域の調整をするもので、M2・M1・V1・V2などと表示してあります。
キュー Q/cue
①音楽、音響などのきっかけを指示するために決めてある合図のことです。インカムなどの通 話装置や身振りで指示するハンド・サインにより合図をします。 ②テープレコーダーのキュー・スイッチは、早送りや巻き戻し中にテープを再生ヘッドに接触させて、音を確認するための装置ですが、その場合にも「キュー」という言葉が用いられているのです。 ③音響調整卓の「キュー回路」のことをいいます。モニター回路に信号を送り込む機能のことです。
きゅうおん(吸音) 音が壁などで反射されるとき、100%の音が反射されずに、エネルギーのうちの何%かは、壁の材料抵抗により熱エネルギーに変換され、見掛け上、吸収されてしまいます。一般 にこれを「吸音」といいます。
きゅうめんは(球面波)
小さなスピーカーから音を出すと、それを中心に四方八方へ音が拡がって行きます。このように球がどんどん大きくなるような形で音波が拡がっていく時、これを「球面 波」といいます。球面波は音源からの距離が2倍になれば音圧は半分になり、音圧レベルで表せば、6dB低下したことになります。
きょうしん(共振)
ある物体に力を加えた場合に、その周期がちょうど物体の動きやすい周期に一致していると、力はごくわずかでも物体は大きく揺れだします。このような現象を共振といい、振動の周波数を共振周波数といいます。
きょおんげん(虚音源)
スピーカーなどの音源を、音が良く反射するような平らな壁の近くにおくと、その壁を反射鏡に見立てて音源が映った場所に、まるでもう一つの同じ音源が存在するような効果 が生じます。その新しい音源を「虚音源」といいます。
きょくせい(極性)
+側のことをいいます。例えば、スピーカーでは入力端子に直流を加え、振動板が前に動いたときに接続している+側の端子を正極(プラス)他の端子を負極(マイナス)といいます。スピーカーやマイクを多数同時に用いるときは、必ず極性を合わせて使用する必要が有ります。
きょりげんすい(距離減衰)
音波は球面状に伝わっていくため、音源から距離が遠くなるほど音圧が減衰することを距離減衰といいます。音源が「点音源」ならば、音源からの距離が2倍になるごとに音圧レベルは1/2、つまり6dBずつ減衰することになります。
きんかんがっき(金管楽器)
金属を材料として製作された管楽器の総称です。金管楽器はリードが無く、代わりに唇の振動を用い、その振動を館内の空気に与えて発音します。発音源は上下の唇です。材料は一般 には真鍮か又はその合金で作られ、型は緩徐な円錐型の開管になっています。従来木管楽器に属する物で、近代になって材料の入手や加工の容易さなどのため、金属を使うようになった楽器は含まれません。例えばフルートやピッコロなどです。
きんせつこうか(近接効果)
無指向性マイクロフォンならば、音源にかなり接近して使っても特性はあまり変わりませんが、単一指向性や両指向性マイクロフォンを音源に近づけて使用すると、低音が強調されて、明瞭度が下がってしまいます。これはマイクロフォンの振動板に加わる音圧の大きさが異なるからで、音源に近づけば近づくほど、その影響力は大きくなります。この現象をマイクロフォンの「近接効果 」といいます。ボーカル用マイクロフォンでは、この近接効果を見込んで、あらかじめ低音域を抑えて設計したものが多用されています。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(か行ーか)を取り上げます。
カーディオイド cardioid
カーディオイドとは心臓の形という意味です。マイクロフォンの指向性でハート形をした単一指向性のことを指し、指向性の基本的な形をいいます。
かえし(返し)
ステージ上の演奏(演唱)者に演奏音や再生音を送り返す事、あるいはそのシステム(ヘッドフォン、スピーカー)をいいます。演奏者同士の音量 のバランスやテンポを取り易くするためのものです。「はね返り」、「FB(フォルド・バック)」ともいいます。
かえで(替手)
邦楽の合奏用の曲で、原旋律(これを「本手(ほんて)」という)に対して、それと合奏出来るように作られた別 の旋律のことを言います。ふつう替手は、本手と同じ調子で書かれますが、まれには調子替りの替手もあります。三味線で本手と違う調弦のものを使う場合は、「上調子(うわぢょうし)」と呼んでいます。
かかり(掛かり)
①唄や三味線の唄い出し、弾き出し、鳴物の演奏のきっかけまたはタイミングのことをいう言葉です。 ②音を再生するきっかけ、音の出し方のことをいいます。
かかる(掛かる) 音を出すことや演奏を始めることをいいます。
かくさんおんじょう(拡散音場)
室内の、どの場所においても、音があらゆる方向から一様に聞こえてきて、音圧がほぼ均等になっているような空間のことを拡散音場といいます。
かくせい(拡声)
声や音を拡大するという意味です。音響装置を用いて、情報などを一斉に多くの人々に伝える手段のことで、呼び出しのアナウンスや選挙演説などからロックコンサートまで、広範囲に使用される言葉です。通常は「パブリック・アドレス(PA)」といわれていますが、これは広義の拡声を指しています。しかし、劇場・ホールの音響技術では、かなり高度な手段が用いられて、情報伝達の域を越えており、これに関しては音響増幅補正という意味の「サウンド・リインフォースメント(SR)」という言葉が使われています。
カクテル・パーティーこうか(効果)
人間の耳は脳の特殊な働きで、聴きたい音だけを選択して聴ける能力を持っています。例えば、騒がしいパーティーの席上でも重要な会話は意外に通 じるものです。このように多くの音源の中から、ある種の音だけを聴き分ける耳の能力を「カクテル・パーティー効果 」と呼んでいます。
かすめる
①下座音楽の演奏用語で、音を薄く(小さく)、弱くすることをいいます。 ②効果音などで音量を小さくすることをいいます。
カセット・テープ cassette tape
録音テープの取り扱いを簡単にするため、小型容器の中にテープとリールなどを収めて、テープレコーダーにワンタッチで装着出来るようにした物です。
かたり(語り)
物語を語ることをいいます。また、ナレーションや解説(その場面の状況・雰囲気などを解らせ、印象づけるための言葉による説明)のこともいいます。
かたりもの(語り物)
邦楽の声楽曲の中で、歌と語りとから成っていて、言葉が主体となる筋のある物語をいいます。代表的なものとして、平曲・浄瑠璃・浪花節などがあります。
かちょうしゅうはすうたいいき(可聴周波数帯域)
人間の耳に聞こえる周波数の区域を可聴周波数帯域といいます。一般には20Hzから20,000Hzの範囲とされています。また人間の耳が音として感じる範囲を調べるとき、音の周波数を上げて聞こえなくなっても、音の強さを増すとまた聞こえるようになります。音の周波数を下げていった場合も同様です。従って、聞こえる限度は音の強さによって変化します。
がっそう(合奏)
アンサンブルともいいます。二つ以上の楽器を一緒に演奏することです。
カット・アウト cut out
音響の操作用語で、消す、あるいは削除の意味です。音を瞬時に絞り切ること、音が急に無くなることなどをいいます。「C.O」の略記号で表します。
カット・イン cut in
音響の操作用語で「カット・アウト」の反対語です。音を瞬時に所定のレベルまで上げること、音を最初から所定の音量 で出すこと、音を最初から所定の音量で出すこと、音が急に入って来ることなどをいいます。「C.I」の略記号で表示します。
カット・オフしゅうはすう(周波数)
周波数特性の限界を表す言葉で、出力が平坦な周波数帯域から3dB減衰する点の周波数のことをいい、「遮断周波数」とも呼ばれます。「fc」の略記号で表示します。
カデンツァ cadenza
イタリア語で終止装飾句のことです。つまり、協奏曲などで曲や楽章の終わる直前に、独奏者または独唱者の技巧を示すために挿入される華やかで即興的な部分のことをいいます。
かととくせい(過渡特性)
信号の急激な変化に対して、どのくらい忠実に応答・追従出来るかという性能を表したもので、「トランジェント特性」ともいいます。
かぶせる(被せる)
①二つ以上の音をダブらせることをいいます。たとえば、ナレーションに音楽や効果 音を重ねることをいいます。 ②所定のきっかけよりほんの少し早めに音を出すことをいいます。たとえば、せりふの終わりの部分に重ねて音を出すことなどです。
カフ・ボックス cough box
アナウンサーが咳払いをしたり、原稿をめくったり、打ち合わせをするときに一時的にマイクロフォンをオフにする為の操作ボックスです。スイッチによる断続ではバック・ノイズが急に無くなって不自然になるので、フェード・イン、フェード・アウトする方法をとります。なおカフは咳のことです。
かぶりこみ(被り込み)
各音源にそれぞれにマイクをセットする(マルチ・マイク)方式の場合に、収音しようとする音以外の音がマイクに混入してしまう現象をこのようにいいます。
かぶる(被る)
マイクロフォンに不必要な音が混入することをいいます。収音しようとする楽器音以外の、他の楽器の音などが入る場合にもいいます。 カラオケ 特定の要素(ボーカルやソロ楽器)だけを抜いて録音された伴奏音楽のことです。
カラム・スピーカー column speaker
劇場などの客席の側方や、バルコニー席の下部の音圧が不足する場合に設置されるスピーカーのことです。舞台のプロセニアムの両サイドの柱に設置されることから、この名前があります。 ガリ ボリューム・コントロール・ユニットにほこりが入ったり、接点の欠損があったりすることによって生じる電気的雑音の一種で、発生音が断続的でガリガリと音がするので、このようにいいます。
かんせつおん(間接音)
「反射音」ともいい、音源から発せられた音が壁・天井などで反射して聴取者の耳に到達する音をいいます。音源から直接耳に入る「直接音」に対して、必ず時間的な遅れを生じます。
かん(完)パケ
編集作業が終了し、いつでも本番に使用できる状態まで完全に仕上がったテープを指します。
ガンマイク
「超指向性マイクロフォン」のことで、形状が銃に似ているので、このように呼ばれています。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーお)を取り上げます。
おうてき(横笛)
雅楽で使う横笛(よこぶえ)のことです。竜笛(りゅうてき)ともいいます。 おおかわ(大鼓) 和楽器の一つである大鼓(おおつづみ)の別称で大皮、大革とも書きます。左手で持ち左膝に乗せ、右手で打つ打楽器です。
おおだいこ(大太鼓)
劇場に常備されている和楽器の一つです。大きさは直径で示し、皮面の直径2尺5寸から3尺5寸ぐらいの物が一般 的で、劇場の大きさに比例して決められます。胴は楠、檜、樫などの堅い材料で作られ、皮は羊の皮を最良とし、馬や牛の皮も用いられます。表皮は裏皮より厚いものを用います。ふつう四本足の台に据えられ滑車がついていて移動出来るようになっています。歌舞伎では、雨や風、雪音などの天候の音、川音や波音などの自然音、幽霊の出現などの怪奇音などに用いられます。
オーディション audition
検聴または試聴のことで、調整卓などの入力信号をチェックすること、またはチェックするためのモニター回路のことをいいます。 オートロケーター テープレコーダー機能の一つで、録音された音の所定の箇所を、自動的に呼び出す機能のことをいいます。同じ部分を何度も繰り返したり、音の最初の部分を探しだしたりするのに用いられます。
オーバー・ダビング over dubbing
マルチトラックに録音された物を聴きながら、それに合わせて歌ったり、他の楽器を演奏したりして、同じテープの空いているトラックに更に録音することをいいます。
オーバーラップ overlap
音楽や音響効果音のテープによる再生の際に、すでに出ている一つの音にかぶせるように次の音を重ねていって、二種類の音の音量 を交差して入れ換える方法をいいます。
オープンエア・ヘッドホーン
振動板の背面が密閉された構造のヘッドホーンに対し、背面が開放された構造のヘッドホーンの事です。密閉型に比べて、圧迫感が少なく、低音共振周波数の低いユニットを使用することで、低音感の優れたヘッドホーンになります。
オープン・リール・テープレコーダー open reel tape recorder
取り外しの可能な録音テープを巻き取るための、金属やプラスチックのリール(枠)を、送り出し側と巻き取り側の一対で使用する形式のオーディオテープレコーダーのことをいいます。基本の量 のテープを片側のリールにすべて巻き取れるようになっています。リールのサイズは5、7.5、10インチなどで、テープの幅は1/4、1/2、1、2インチなどです。 おき 歌舞伎や日本舞踊で、幕が開いて人物が登場するまでの間に演奏される前奏部分のことをいいます。
オグジュアリー AUX/auxiliary
「補助の」「追加の」という意味です。主入力や主出力以外の予備端子、予備回路のことを指します。「AUX IN」、「AUX OUT」と表示されます。
オクターブ octave
音楽的には完全8度音程のことです。周波数の比が1対2になる音程を指します。例えばAから次のAまでの音程で、Aが440Hzだとオクターブ上のAは880Hz、オクターブ下は220Hzとなります。
おこす(起こす)
音楽のマザー・テープや効果音の素材テープに収録されている音をコピーし、本番用テープに作り換えることをいいます。コピーする段階で、音質の補正をしたり不要の部分を抜き取ったりします。レコードからテープにダビングすることを、「レコードからテープに起こす」といいます。
オシレーター oscillator
発振器のことで、「OSC」と略して書きます。連続的に電気信号を発生する装置で、測定用としては発振する周波数の範囲によって、「オーディオ・オシレーター(低周波発振器)」、「RFオシレーター(高周波発振器)」などの種類があります。測定用のオシレーターは「テスト・オシレーター」と呼ばれ、出力波形として、正弦波、矩形波などを選択することが出来るものが多いです。
オシロスコープ oscilloscope
いろいろな電気信号をブラウン管で観測するための測定器のことです。時間的な変化に対する信号の変化を映し出すほかに、基準信号を用いて校正することにより電圧値、電流値、周波数などを読み取ることも出来ます。ステレオのミキシングをするときにL・R(左・右)の位 相を監視するために用いることもあります。
おとあわせ(音合わせ)
舞台稽古または本番前に、実際の舞台で音のレベル、音質、バランス、きっかけなど、音の総合的な調整・点検を行なうことです。
おとじり(音尻)
音楽や効果音などの最後の音が消える所、その音の余韻がなくなる所を指します。
おとだし(音出し)
①設置を完了した音響システムから音を出すこと、また、音を出して回路をチェックすることをいいます。 ②演奏を始めることをこのようにいいます。 ③稽古などを開始することです。「音出し12時」とは、12時に稽古を開始するということです。
オフ off
①音源がマイクの位置から外れていることをいいます。 ②音が遠くから発しているように聞こえるような表現の仕方をいいます ③機器のスイッチを切ることをいいます。 ④舞台上で進行中の場面から離れた所(舞台袖や舞台奥など)での背景音としてのセリフやガヤのことをいいます。
オフ・マイク off mic
音源がマイクロフォンから離れていること、またはその状態を指します。また、マイクロフォンから遠ざかることも言います。
オブリガート obbligato
メロディー・ラインを引き立てるために、メロディーと同時に演奏されるパートのことで、「助奏」といわれます。
オペアンプ operational amplifier
もともと、アナログ・コンピューターに用いられていた演算増幅器のことですが、無限大に近い増幅度、極めて高い入力インピーダンスと低い出力インピーダンスを特長としています。IC化されて安価になったことから、ミキシング・コンソールのヘッドアンプやサミングアンプなど、音響機器の機能部品として多く使用されています。「OPアンプ」とも表記します。
オペレーター operator
音響機器を操作する人のことをいいます。
オリジナル・テープ original tape
録音テープで、収録したままで編集されていない素材テープのことをいいます。台本の順に沿って収録されていない場合や、譜面 どおりの順に演奏していない場合も多く、またNGの部分も収録されています。これらは編集の段階で整理され、順序もタイミングも修正されてマスターテープが作られるのです。
オン on
①音源がマイクに近いことをいいます。 ②音が近い所から発しているように表現することをいいます。 ③機器のスイッチを入れることをいいます。
おんあつ(音圧)
音波の振動は、空気を圧縮したり膨張させたりしながら、水面と同じように四方へ拡がります。大気圧は平均、約1000ヘクトパスカルです。例えば音波によって0.001ヘクトパスカルだけ大気圧が変動したとすると、その変動分の幅が音圧になります。この音圧の変動分の幅が大きいほど、音は大きくなります。
おんあつ(音圧)
レベル 音圧の大きさをデシベル(dB)単位で表したものをいます。正常な聴力を持った人が、音として感じる最小の音圧を基準として、これを0dBと規定したものです。「dB SPL」で表示され、数値が大きいほど大きな音になります。
おんきょうこうか(音響効果)
①演劇・映画・テレビドラマなどで、効果音や音楽などを使用して、劇の演出効果 を高めることをいいます。花びらや枯葉を散らしたり、煙を出したりする視覚効果 に対する言葉です。 ②劇場やホールの建築的性能が、演奏者やSR(増幅補強)された音に及ぼす効果 のことをいいます。演奏に良い影響を及ぼす場合、このホールは「音響効果 が良い」といいます。
おんきょうしゅつりょく(音響出力)
音源から1秒間に発生する音波のエネルギーを音響出力といい、単位はワット(W)で表します。スピーカーの音響出力は[入力レベル]×[スピーカーの能率]で算出出来ます。
おんきょうしょうがい(音響障害)
直接音と反射音が分離して別々に聞こえる現象をエコーまたは反響と言い、会話などを聴く場合は、明瞭度が低下します。これを「音響障害」といいます。
おんきょうちょうせいたく(音響調整卓)
マイクロフォンや、テープレコーダーなどからの信号を集合させて、レベルや音質などを総合的に調整して混合(ミックス)する装置のことです。ミキシング・コンソールやミキサーともいいます。
おんきょう(音響)レンズ 音を屈折させて、拡散又は集束させる装置の事です。光学レンズと全く同じ原理でスピーカーの指向性の改善等の目的でスピーカーの前面 に取り付けて使用されています。
おんさ(音叉) 音の標準周波数の確認に用いられる物で、440Hz、442Hzなどいろいろな種類があります。細長い均質な鋼の棒をU字形に曲げ、その中央に柄が付けてあり、軽く叩くと、周波数の安定した純音を発生します。
おんじょう(音場)
空気のある所で音を出すと、音は空気を圧縮したり膨張させたりしながら、疎密波として四方に拡がって行きます。これは大きなホールでも狭い部屋でも同じことで、このように屋内外を問わずに音の存在する所を音場といいます。
おんせつめいりょうど(音節明瞭度)
劇場などでは、せりふや講演の言葉が明瞭に聴き取れなければなりません。そこで舞台上で基準となる言葉を発音して、それを客席で聞こえた通 りに書き取ったとき、正しく聴き取れた割合を音節明瞭度といいます。日本語の場合、明瞭度が85%ならば文章了解度が95%以上となり聴取条件は優良となります。また明瞭度が70%以下となると、聴き取りにくくなり、聴取条件は不良となります。
おんせん(音線)
音の波動性(波のように広がりながら伝わっていく性質)を無視して、音の伝わり方を直線として取り扱う場合の音の伝搬経路のことをいいます。
おんぞう(音像)
光学には実像に対して虚像という言葉がありますが、音に関してもこれに相当するものがあり、これを音像といいます。人はある音を聴いただけで、音源の位 置・大きさ・形などを感じ取ることが出来ます。この感覚的にとらえた音を音像といいます。
おんぞういどう(音像移動)
音源が連続的に移動しているかのように聞かせる方法のことをいいます。これには、スピーカーを実際に移動させる方法と、2台以上のスピーカーを配置して、パンポットなどの装置で、その音量 を操作することにより音像を移動させる方法とがあります。
おんそく(音速)
音波が空気などの媒質の中を伝わる速度のことです。空気中の音速は、気圧や温度によって影響を受けますが、1気圧・気温15℃では約340m/sとなります。
オン・マイク on mic
音源にマイクロフォンを近づけること、または近づいている状態をいいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーえ)を取り上げます。
エア・モニター air monitor
劇場などにおいて客席空間の音響状態をチェックするためのシステムです。通 常、客席の天井からマイクロフォンを吊り下げるなどして収音します。
エー A
アンペアの略称です。電流の強さの実用単位「アンぺア」を表す記号です。
エーエヌ AN
アナウンスの略称です。
エーシー AC
交流のことです。一定時間ごとに、大きさが変化して行って、逆方向に流れる電流が交流です。また、1秒間に流れの方向を変える回数を周波数(ヘルツ)といいます。
エーディー A/D
アナログ信号をデジタル信号に変換することを表す記号です。A-Dとも書きます。
エーティーアール ATR
オーディオ・テープレコーダーの略称です。VTR(ビデオ・テープレコーダー)に対する呼び方として使われています。
エーディーシー ADC
アナログ・デジタル変換器のことで、アナログ信号をデジタル信号に変換する回路を指します。
エーティーティー ATT
「アッテネーター」の略称です。減衰器のこと、音響調整器として用います。
エキサイター exciter
電気楽器などに埋もれがちなボーカルや生楽器の明瞭度を上げる為の装置です。フィルターや歪発生回路などを組み合わせて作られている装置のことをいいます。
エキスパンダー expander
信号のダイナミック・レンジ(信号中の小さい音と大きい音の比)を拡大する回路を伸張回路といい、その装置を「エキスパンダー」といいます。使用目的から二種類に分類出来ます。一つは圧縮された信号を元に戻す役割をする伸張回路で、ドルビーやdbxといった「ノイズ・リダクション・システム」などに使われています。もう一つはバックグランドのノイズの低減、例えば録音テープのヒス・ノイズやマイクロフォンのかぶり音を改善するために、低レベルの音を一層小さくするための伸張回路で、「ノイズ・ゲート」に使われています。
エコー echo
山びこはエコーの代表的な例です。音を反射する壁の多い部屋で音を出すと、音がダブって聞こえます。50ミリ秒以上遅れて、壁などで反射してくる反射音は、音源から直接届く直接音と分離して聞こえ、これをエコーと呼びます。一般 的にはリバーブ(残響)とエコー(山びこ)を混同していますが、音響学上は区別 して用います。
エコータイム・パターン echotime pattern
単音減衰波形のことです。1000Hz程度の純音で10ミリ秒程度の単音を、ホールなどの場内で無指向性スピーカーから放射し、これを任意の客席で無指向性マイクロフォンにより収音し、その時間経過によるレベルの変化を「オシロスコープ」などで表示すると、エコータイム・パターンと呼ばれる波形が得られます。このパターンから直接音、初期反射音、拡散音の関係を把握する事が出来るとともに、音響障害となる反射音も発見出来ます。
エコーマシン echo machine
残響付加装置のことをいいます。「リバーブ・マシン」を含めてエコー・マシンといっています。ホールなどの響き(残響)を疑似的に作りだす装置で、テープ式、スプリング式、デジタル式、鉄板式などの方式があります。
エコールーム echoroom
ホールの音などの響きを疑似的に作るために乱反射を多くした、コンクリートの壁に囲まれた部屋のことをいいます。この部屋の中で、スピーカーから音を再生し、それをマイクロフォンで収音して、エコーを作ります。
エスアール SR
「サウンド・リインフォースメント」の略称です。劇場やホールにおけるコンサートや演劇の音の補強や補正をすることを意味します。楽器音や声をマイクロフォンなどで収音し、それを増幅しスピーカーから送出して、音を補強したり音質を補正することにより、音楽的(演劇的)にバランスをとることをいいます。
エスイー SE
サウンド・エフェクト(Sound Effect)の略称で、効果音のことをいいます。
エスエヌ SN
SN比の略称です。信号対雑音比のことをいいます。必要な信号と不必要な雑音との比率のことで、一般 には、この比の対数の20倍をとり、デシベルの単位で表されます。この数値が大きいほど雑音が少ないことになります。
エスエムピーティーイー SMPTE
アメリカの映画技術協会の略称で、映画・テレビ技術の国際的な研究機関の一つです。映画・テレビに関する各種の推奨基準がここで検討・発表され、各国の業界で使用されています。
エスピーエル SPL
音圧レベルを表す言葉です。音圧レベルをデシベルで表示する場合に、dBの後にSPLを付けて「dbx SPL」と表示します。
エッジ edge
スピーカーの振動板(コーン紙)を支持する周辺部のことをいいます。コーン紙の前後運動を助け、上下左右方向の有害な動作を抑える働きを持っているので、動きやすい材質、形状が要求されます。コーン紙と同じ材料で一体形成してあるエッジを「フィクス・エッジ」といい、ウレタン・ゴムなどで別 に形成してコーン紙に接着してあるエッジを「フリー・エッジ」といいます。
エッチエフ HF
周波数が3MHz~30MHzの電波の帯域をいう略称です。
エヌアール NR
ノイズ・リダクション・システムの略称です。磁気テープによる録音・再生の際に伴う雑音を低下させる装置です。ドルビー・システムやdBXシステムがあります。
エヌエービー NAB
アメリカ放送連盟の略称です。放送業者の団体で、放送機器関係の規格などを決めています。テープやテープレコーダーの互換性を持たせるため、リール・サイズ、トラック・パターン、再生イコライザーなどの諸特性の規格があります。
エヌエフビー NFB
「負帰還」と訳される言葉の略称です。アンプの出力の一部を入力側に戻して再入力することを「帰還」といい、入力信号を打ち消すかたちで逆位 相の信号にして入力側に戻すことを「負帰還」といいます。信号がトランジスタなどの増幅素子を通 ると歪みが生じたり、周波数特性が平坦でなくなったりします。そこでアンプに適度の負帰還をかけ、入力信号と出力信号との比較を行ない、両方が相似形になるよう自動的に、増幅素子に加えられる入力信号波形を調整します。この結果 、増幅度は減少しますが、同時に歪みも減少します。
エヌジー NG/no-good
「だめ」という意味の言葉の略称です。もとは映画用語です。舞台や放送などで演技・演出・技術等の失敗、意に満たないことをすべて「NG」といっています。
エフェクター
電気信号になった声や楽器の音をさまざまに変化させ、いろいろな音の効果 を生みだす装置の総称です。音響技術者がミキシングの中で扱う装置と、演奏家が電気楽器とアンプの間に挿入する小型の物とがあります。
エフビー FB/fold back
出演者や演奏者が、各自のテンポや音量を確認しやすいように、セリフや音楽を送り返すスピーカー、あるいはその装置のことをいいます。一般 に「はね返り」「返し」と呼んでいます。
エフユー FU
アナウンサーが自分でマイクロフォンを生かしたり切ったりするための、連続可変の音量 調節器のことです。咳、くしゃみ、原稿をめくる時などに絞って、不要な雑音を吸収しないようにするための装置で、「カフ」ということもあります。
エムイー ME
音楽効果のことで、効果音として用いられる音楽をいいます。
エムエー MA
スタジオや野外ロケでのVTR収録の時に、全ての音を同時に作成することは非常に少なく、音楽やナレーション、効果 音は、画像の編集が完了した後にダビング処理をし加工されて作品となります。これらの音響処理の作業をMAといいます。和製英語でマルチ・トラック・オーディオ・テープレコーダーとVTRを使用するのでMA(マルチ・オーディオ)と呼ばれるようになりました。アメリカではオーディオ・ダビングあるいはサウンド・スイートニングといっています。
エムエス(MS)
ステレオ・マイクロフォン 単一指向性のMと両指向性のSのユニットを同軸上に置き、時間差と位 相差をなくして、二つのマイクロフォンの指向性の差から生ずるレベル差によって、ステレオ信号を取り出す方式をいいます。
エムエフ MF
周波数が300kHz~3MHzの電波の帯域のことをいう略称です。
エムシー MC
マスター・オブ・セレモニーズ(master of ceremonies)の略称で、司会者のことをいいます。コンサートでは、司会者がいない場合でも、曲間の演奏(演唱)者の話のことをMCと呼んでいます。
エムディー MD
コンパクト・ディスクの約半分6.4?のMOディスクの事で、ミニディスクの略称です。容量 はコンパクト・ディスクの1/5ですが、音声信号を圧縮することにより74分の録音・再生が出来ます。録音された信号の編集は、60ミリ秒が最小単位 のために微妙なことは出来ません。
エムティーアール MTR
マルチ・トラック・テープレコーダーの略称です。
エルイーディー LED
発光ダイオードの略称です。半導体の発光素子で、パイロット・ランプ、レベル・メーター、電子卓上計算機などへの利用が行われています。発光色は赤。緑、橙が一般 的ですが、先頃青も作られるようになりました。
エルシー(LC)
ネットワーク 「ディバイディング・ネットワーク」のことで、コイル(L)とコンデンサー(C)を用いているものを、このように呼んでいます。
エレクトレット・コンデンサー・マイクロフォン electret condenser microphone
コンデンサー・マイクと同じ構造ですが、エレクトレット効果を応用して電極に電圧を加える必要のないマイクロフォンのことです。「エレクトレット効果 」とは、合成繊維やフィルム、プラスチックなどの高分子物質に、高い電界をかけた時、電界を取り去っても物質にプラスまたはマイナスの電荷が残るという効果 をいいます。この半永久的な電荷を利用したのが「エレクトレット・コンデンサー・マイクロフォン」です。
エレベーター・マイクロフォンそうち(装置)
垂直形のマイクロフォン・スタンドを舞台などの床に埋め込み、油圧や電動により上下に動かす物で、音響調整室や舞台袖から遠隔操作により任意の高さにして、適正な収音をするための装置を言います。
エンクロージャー enclosure
スピーカー・ボックスのことで、そのスピーカーの音質特性を決定する大きな要素となります。
エンディング ending
楽曲や演劇の終わりの部分のことです。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーう)を取り上げます。
ウインド・スクリーン wind screen
マイクロフォンを使用して野外収音の時、風によって起こる雑音や、声の収音時の息による吹かれ雑音を防止するために、マイクロフォンに取り付ける物の事です。スポンジ製の物や金属の網状の物などがあります。
ウーファー woofer
低音再生用スピーカーのことで、一般的にはコーン型の物が用いられます。
ウェイト・タイム wait time
Qがスタートしてから、次のQがスタートするまでの時間のことです。
ウォール・スピーカー wall speaker
壁に取り付けられたスピーカーのことをいいます。劇場などでは客席の側壁、後壁に取り付けられます。演劇の効果 音の再生に用います。また「SR(増幅補強)」の場合などに、時間を遅らせて側方や後方から反射音を付けたり、残響を付けたりするのに用いられます。
うける(受ける)
回線で送られてきた信号を、受け入れ側の機器の入力端子に接続することです。
うちあげる(打ち上げる)
邦楽で、鳴物の曲を終わらせることです。「あげ」と略すことがあります。
うちおろし(打ち下し)
邦楽で、始めは大まかで、段々細かく打っていく大太鼓の打法のことをいいます。鼓では、決まった打ち方の名称の一つです。
うわぢょうし(上調子)
三味線の奏法です。二人以上の人数で演奏するときに、主旋律を弾く「本手(ほんて)」の調弦より高い調子に調弦した三味線を用いて同じ旋律で合奏する演奏法をいいます。新内(しんない)節に限っては「高音(たかね)」という場合があります。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーい)を取り上げます。
いかす(生かす)
音響機器を作動させることをいいます。
いけごろし(活け殺し)
演劇のセリフ、または、動きに合わせて音を上げたり、下げたりすることをいいます。
イコライザー equalizer
等しくするという意味のことばです。周波数特性を変化させる事によって音色を調整する回路のことです。
いっかん(一管) 邦楽演奏の形で、一人で能管(笛)を吹奏することです。
いっちょう(一調)
能の特殊な演奏形式の一つで、小鼓(または大鼓か太鼓)一人を主として、一人の謡(まれに一、二名の助吟者がいることもある)で能曲の中の要所を演奏する形式の事をいいます。打楽器が一つになるため、ふつうの演能の時よりも複雑で派手な手を打ちます。即興的に修飾を加えたりして、細かい技巧を発揮することが多く見られます。
いと(糸)
三味線・琴・琵琶・胡弓などの楽器に張る絃(弦)の別名です。また、三味線演奏者を通 称でこう呼びます。
イメージおんげん(音源)
スピーカーなどの音源を、音が良く反射するような平らな壁の近くに置くと、その壁を反射鏡に見立てて音源が映った場所に、まるでもう一つの同じ音源が存在するような効果 が生じます。この新しい音源を「イメージ音源」といいます。
インストゥルメンタル instrumental
「器楽の」または「楽器の」という意味です。一般的には「楽器だけの演奏」の意味で使われます。
インストゥルメント instrument
精密な器械、器具を意味する言葉ですが、楽器を意味する言葉としても用いられます。
インターカム intercom
舞台進行上、各パートへの指令や相互連絡のために用いる通話装置のことで「インカム」ともいいます。
インターフェイス interface
信号のレベルやタイミング、形式などが異なる回路や装置をつなぎ合わせるとき、その中間に介在させて、通 訳のような仕事をする回路のことです。
インターフォン inter phone
交換機なしで互いに通話できるようになっている電話装置で、内線電話として各室相互間の連絡に使用されます。
インダクションノイズ induction noise
電気(磁気)誘導雑音のことです。モーターやAC電源、SCR調光器などからの磁気誘導によって生じる雑音が主なものです。
イン・テンポ in tempo
「正しい拍子で」という意味の言葉です。実際にはそのままのテンポを持続することをいいます。
イントロダクション introduction
曲の冒頭の部分のことで、導入部あるいは前奏といいます。略して「イントロ」といいます。声楽曲では歌が入る前、器楽曲では主題に入る前の部分を指します。
インパルス・ノイズ impulse noise
雷や蛍光灯の点滅、エンジンのスパークプラグ、モーターの始動などによって発生する瞬間的な雑音をいいます。
インピーダンス impedance
電気回路に交流を流した時の抵抗値のことで、ふつうの抵抗と同じオーム(Ω)という単位 を使用します。抵抗器は直流、交流の違いなく一定の抵抗値を示します。それに対して、コイルは直流は通 しますが、交流に対しては周波数が高くなるほど抵抗値が大きくなります。また、コンデンサーは直流は全く通 さず、交流に対しては周波数が低いほど抵抗値が大きいのです。インピーダンスは、これらの抵抗分を合わせたもので、周波数によって値が変化します。記号はZで表します。
インプット input
入力の意味です。アンプなどを駆動させるための電気信号を送り込むことをいいます。また入力信号を受けるために設けられた端子をさすこともあります。
インプロビゼーション improvisation
即興演奏のことです。ジャズなどで、ソロの演奏者がオリジナリティあふれるアイデアとテクニックを用いて、即興で演奏する場合をこう呼びます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーあ)を取り上げます。
アース the earth.<英>/ground
地球・地面の意味の言葉です。電気関係では地面を基準電位とみなして、電気回路の基準電位 部を地面に接続して地表の電位と等しくすることを、「アースをとる」といいます。
アールエフ RF/radio frequency
無線周波数のことで20kHz以上の高周波をさします。
あいかた(合方)
①歌舞伎の「下座音楽」の三味線の奏者のことをいいます。 ②邦楽の声楽曲(長唄など)の間奏のことをいいますが、「合の手」よりは長いものです。地唄では、「手事(てごと)」といいます。
あいのて(合の手)
①民謡などの唄や漫才のしゃベくり(しゃべり)の合間に入れる、掛け声や短い言葉をいいます。 ②邦楽(長唄・清元など)で、唄と唄との間に演奏される器楽による短い間奏部のことをいいます。
アウトプット output
出力のことです。回路・機器などから送りだされる信号のことです。またその信号の出る出力端子を意味する場合もあります。
あおる
音響操作用語で音量を瞬間的に上げて、すぐ元の音量に戻す操作のことをいいます。
ア・カペラ a cappella
「聖堂のために」、「礼拝堂または聖堂ふうに」という意味で、合唱曲や歌曲を無伴奏で歌うことをいいます。
アクセント accent
ある部分を強調することですが、演奏方法や効果音などで音楽や演劇のある一部分を印象付けるための操作を「アクセントをつける」という言い方をします。
アクティブ・イコライザー active equalizer
アクティブとは能動という意味で、ICやトランジスタなどの増幅機能のある素子のことを指します。従って、アクティブ・イコライザーとは、これらの能動部品を使った回路による音質補正機器のことをいいます。
アコースティック acoustic
「耳の」「聴覚の」「音響上の」という意味で、一般的には電気信号に変換される前の音全般 を指します。また電気を使用せず、音を出す楽器のこともいいます。
アジマス azimuth
テープレコーダーの磁気ヘッドのギャップとテープとの垂直角度のことをいいます。
アタック・タイム attack time
リミッター、コンプレッサーなどの回路に、動作させる信号が入ってから、これらの回路が動作を開始するまでの時間のことです。「立ち上がり時間」ともいいます。
アタッチメント attachment
付属品、取り付け部品を意味することばです。楽器に取り付けて音色を変えるための器具のことです。
アダプター adapter
規格の違う器具や機器を接続するために使用する部品のことです。
あたまだし(頭出し)
録音された録音テープの内で、必要とする最初の部分(音の頭)をテープレコーダーにセットして、再生の準備をすることをいいます。
あたまづけ(頭付け)
テープに録音された複数の音の、それぞれの最初の部分にデルマ(ダーマトグラフ)などの色鉛筆で印をつける作業をいいます。
あたまわけ(頭分け)
コンサートなどで、SR(増幅補強)・放送・録音などの複数の媒体で収音を行なう場合に、マイクロフォン(以下単にマイクと略記することがあります)の出力を直接それぞれの媒体に分岐することです。
アッテネーター attenuator
減衰器といい、電気信号のレベルを低下させる部品のことです。
あて(当て)レコ
外国映画などで俳優の口の動きに合わせて、日本語で声優がセリフを言い、それを録音することをいいます。
アドリブ ad-lib
ラテン語の「好きなように、気ままに」という意味の言葉が英語化したもので、即興演奏のことをいいます。演劇などでは、台本に書かれていない即興的なせりふや動作のことを指します。
アドレス address
コンピューターのメモリーに記憶された情報を出し入れする際に手掛かりとなるように付けられた番号を「アドレス」といいます。
アナウンス・ブース announce booth
アナウンス・コメントやナレーションなどを収音出来るようにした小型のスタジオで、ふつうは響きを少なくするために、吸音材などで内部を処理してあります。
アナライザー analyzer
分析器のことです。また「スペクトラム・アナライザー」は、周波数成分の分布を知るために使われる装置のことです。
アフター・ビート after beat
洋楽の一つの小節内で偶数拍または弱拍にアクセントを置くビートのことをいいます。
あらへんしゅう(荒編集)
オリジナル・テープのNG部分や不要な部分を取り除く作業のことをさします。
アルペッジョ arpeggio
ハープのように弾くという意味で、一つの和音の音を同時に弾かずに低い音から高い音へと連続的に上がっていくように弾く奏法です。
アレンジ arrange
音楽の場合は編曲することをいい、演劇の場合には脚色することをいいます。音響の場合はマイクやスピーカー、機材などの機種選定や配置のプランを作成することをいいます。
アンコール encore
「再び」という仏語が元の言葉です。音楽会などで、予定のプログラムが終わった後に、出演者の出来栄えをたたえ、拍手・掛け声などを送って、再び演奏を求めることをいいます。
アンサンブル ensemble
音楽で、少人数の重唱・重奏のこと、また、そのグループのことをいいます。意味を拡げて、演奏のバランスがとれている場合などに「アンサンブルが良い」と言ったりします。
あんそうおん(暗騒音)
ホールやスタジオの中に、人が誰もいない状態の時の騒音を暗騒音といいます。外部から侵入する騒音や換気の騒音などがこれに相当します。これは、低音ほど遮断することが難しく、周波数分布は低音域レベルはど大きくなっています。
アンバランス unbalance
不平衡型回路の意味で、信号回路のマイナス側(コールド)をアース(シールド)と共通 にして用いる回路方式です。外部の誘導雑音やハムなどの影響を受けやすいのですが、一般 用機器や楽器などでは、コストが低いことなどからアンバランス型を使用することが多くなっています。
アンビエンス ambience
包囲された状態という意味の言葉です。音響上は、聴く人が音で取り囲まれているような臨場感のことをいいます。
日本音響家協会はPAのプロなどの音響関係者で構成されている団体です。
日本音響家協会は、2003年4月1日から「有限責任中間法人日本音響家協会」となりました。日本音響家協会は、自由闊達な事業活動を遂行するため、制約が少なく独自の考え方で自主的な運営ができる共益・非営利の中間法人を選択しました。
21世紀を迎え、長年に亘って省庁や地方自治体など行政の補完的な活動をしてきた公益法人が、国民の主権在民意識の高揚の中、制度的にも従来の運営方法では行き詰まりを来たし、業界の健全な発展を阻害していることが昨今の行政改革論議の中で明らかとなり、早急な体質改善を迫られています。とりわけ、芸術文化の分野おいては経済的な基盤において風雲急を告げています。
日本音響家協会はこのような社会背景を踏まえ、利益誘導・談合・補助金受け皿的な組織に陥ることなく、芸術文化の振興発展を基点とし、社会的に自立した独自の活動を展開します。日本音響家協会は、単に一業界の為だけではなく、「芸術創造」を通じて日本社会の根源的な利益のため、次のような方針で積極的に活動いたします。
◇ 中央志向ではなく地域の特徴を活かした事業
◇ 共益法人であるが、運営はボランティア・精神はNPO
◇ 子供たちや市民団体の芸術創造活動を支援
◇ 全国のプロの音響家たちの技能とステータスの向上
◇ 音響家の著作権の確立と管理
日本音響家協会は、設立以来、すべての事業運営を会員の篤志によって行う方針を貫いています。このような形で協会の運営に参加することで企画・制作を学んでいただきます。 また会員の自立心を高めるために、団体会員と会社ぐるみの参加ではなく、あくまでも個人の意思で参加した会員だけで構成しています。日本音響家協会の運営は会員の会費だけで賄っているので、どこからも制約を受けることなく、自由闊達な活動を行うことができます。この方針を全うするために、事務所と事務員は設けずにITを駆使し、理事会、委員会、会員管理、雑誌編集、座談会、告知、広報などをインターネット上で行って、大切な会費を無駄なく運用しています。
1936年の発足以来,日本音響学会にはPAを含めて「音」に関するあらゆる分野の研究者や技術者が多数参加しています。現在の会員数は4500名余で, 世界的にはアメリカ音響学会に次ぐ規模になっています。学会の活動は多岐に及び,学会誌の発行をはじめ,月例の研究会,春と秋の研究発表会, 公開セミナー,シンポジウムの開催などを研究委員会が中心となり,定期的におこなっています。
研究委員会は,音声,聴覚,騒音・振動,建築音響,電気音響,音楽音響,超音波,音響化学,アコースティックイメージングの 9 分野に分かれて組織され,それぞれが各分野で多くの研究成果を上げています。研究委員会は,学術的な活動だけにとどまらず,一般の方々を対象とした市民講座や技術セミナーを開催し,高い社会的評価も受けています。
また,他の専門分野の方々との交流をはかるために会友制度を設け,著名な音楽家などとの親睦を深め,活動範囲を広げています。
さらに,国際的な活動としては,各種音響関連国際会議への協力・提携,日米音響学会ジョイントミーティングの定期的開催,国際シンポジウムの開催など学術交流を積極的にすすめ,国際規格の審議の担当など各種音響規格の国際整合化にも力を注いでいます。
音響やPAのプロは、イベント会場のセッティングを行う際には、音の三要素を踏まえてレンタル機材・機器の適切なセッティングを行っています。
その音の三要素とは、音の性質を決める要因の基本的なもので、「大きさ」「高さ」「音色」のことをいいます。音は空気の微小な振動であるため、音の大きさは、空気の振動する幅の大きさに比例することになります。空気の振動する幅が大きければ音は大きくなり、逆に幅が小さければ音も小さくなります。
音の振動が1秒間に繰り返す回数を「周波数」といい、100回繰り返せば100ヘルツ(Hz)といいます。この音を形成する基本的な周波数の高低で音の高さが決まります。つまり、周波数の数値が多くなれば高い音になり、周波数の数値が少なくなれば低い音になるなど、周波数を変化させれば、音程を変えることができます。
しかし、楽器ごとに違うなんともいえない美しい音色は、音の大きさと高さだけで構成されているのではありません。これに、音色の要素が加わって、あの音質の違いになっているのです。このことを音響学では周波数成分と呼んでいます。音の高さは基音(基本)となる音のことで、基音に「倍音」が加わって音色が生まれます。倍音は「基音の整数倍」の振動で、楽器ごとの倍音の含有率の違いで様々な音色が生まれてくることになるのです。こうした楽器ごとの音色の違いに合わせて、レンタルの音響機器・機材やPAは、会場の状況を踏まえながら最高の音質になるようにセッティングされます。
音の感覚と音響やPA
音が10dB上がると、人間にとっては音の大きさが2倍になったと感じます。20dB上昇すると4倍、30dBで8倍大きくなったように感じます。このように、感覚としては10dB毎に2倍の変化を感じます。人間の感覚は、物理的な刺激が2倍、4倍、8倍というように倍増すると、はじめて等間隔で音の感覚が大きくなったように感じるという、感覚が物理量に比例する対数的性質を持っています。これをウェバー・フェヒナーの法則といいます。音響やPAのプロは、コンサートなどにおいては、こうした音の特性まで踏まえて、レンタル機材・機器の適切なセッティングを行っています。
ラウドネス曲線と音響やPA
人間の耳は、不思議なことに同じdBの音でも低い周波数の方を小さく感じます。また、4000Hzあたりの音を一番強く感じるなど同じ大きさの音でも周波数が違うと音の大きさの感じ方が違います。この人間の感覚について周波数特性をまとめたのがラウドネス曲線です。1000Hzの50dBの音と100Hzの60dBは人間にとって同じ大きさの音に聞こえるということになります。音響やPAのプロは、こうした音の特性まで踏まえて、レンタル機材・機器の適切なセッティングを行っています。
カクテルパーティ効果と音響やPA
人間の耳は、自分が聞き取ろうとする意志があれば、その音だけを捉えることができる不思議な能力を持っています。例えば、人が多くいるパーティで、雑多な人の話し声や笑い声、BGMなどで騒がしい状況でも、話している相手との会話では、周りの音より大きな声を出さなくても聞き取ることができます。また、一部の会話が聞き取れなくても、前後の内容や相手の仕草で、脳が補足して会話を成立させています。音響やPAのプロは、こうした音の特性まで踏まえて、パーティ会場のBGMやマイクの音量を考慮して、レンタル機材・機器の適切なセッティングを行っています。
寒い日、暑い日の音響やPA
空気の密度が均一であると仮定すると、音は、静かな湖面に石を投げ込んだ時に出来る綺麗な波紋が広がっていくように、広がっていきます。しかし、音は温度によって速度が変化するため、気温が高いと速くなります。昼間、地上が暖まって、地表面が暖かく上空が冷えていると、音は上へ上へと屈折します。逆に、冬などの夜は、地上が冷えていると、音は下へ下へ屈折します。こうしたことから、寒い冬の夜などでは、遠くの音が良く聞こえるようになるのです。音響やPAのプロは、野外コンサートなどにおいては、こうした音の特性まで踏まえて、レンタル機材・機器の適切なセッティングを行っています。
音響やPAの音のドップラー効果
音響やPAの音の周波数関連で、ドップラー効果というのがあります。子供のころ、救急車が迫って来るときと立ち去る時の音の違いを不思議に思ったり、また、交差点をゆっくり曲がる時には音が変化しないことを不思議に思った人も多いことでしょう。これは救急車のサイレンの音が、近づいてくるときは周波数が圧縮されるため高く聞こえ、通り過ぎて遠ざかっていくと周波数は伸びるため低く聞こえるからです。
ちなみに、救急車が時速60キロで走っていたとすると、単位を合わせるため、これを秒速に換算すると約17mになります。音の速さが340mなので、17÷340で5%圧縮されることになり、波長が短くなるので音が高くなります。逆に、遠ざかるときは5%伸びるて波長が長くなり音が低くなります。この波長の変化が音の聞こえ方に影響を与えているのです。
そもそもイベントやコンサートなどでレンタルされる音響機材・機器やPAでいうところの「音」とは、物体の振動によって人間が聞くことができる20Hz~20000Hzの可聴域のものをいいます。こうした可聴域外は、超音波や超低周波と呼びます。これらは人間の耳には聞こえませんが、人体に影響を与える場合もあります。特に、超低周波は、道路や工場などの振動が伝わって、や頭痛や圧迫感などを引き起こし問題になることがあります。
このHz(ヘルツ)は周波数のことで、1秒間に何回の振動をしたのかを示した単位です。小さい周波数の音は低く、大きい周波数の音は高く聞こえます。低い周波数の音は、遠くまで届きますが、高い周波数は、障害物に当たると遮断されてしまいます。これは、無線で使用している電波の周波数にも同じことがいえます。
音の速さは秒速約340mですが、音速は気温の影響を受けます。音速の計算式は、「音速=331.45+0.61×気温」となり、気温が高くなるほど音速は速くなります。これを時速に換算すると約1225km/hとなります。この速度は、音が空気を伝わる時の速さであり、それ以外では速度が変化します。例えば、水中であれば秒速1500mになり、鉄であれば秒速5950mにもなります。
音の大きさはデシベル(dB)で表現します。デシベルのデシ(d)は小文字、ベル(B)は大文字で表記します。このデシベルは、音のエネルギーで表現していると、何桁もの数字を扱わなくてはならなくなり、扱いにくいということと、音の物理的刺激の対数が人間の感覚量にほぼ比例するので、エネルギー比の対数を取ったものになっています。