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PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーお)を取り上げます。
おうてき(横笛)
雅楽で使う横笛(よこぶえ)のことです。竜笛(りゅうてき)ともいいます。 おおかわ(大鼓) 和楽器の一つである大鼓(おおつづみ)の別称で大皮、大革とも書きます。左手で持ち左膝に乗せ、右手で打つ打楽器です。
おおだいこ(大太鼓)
劇場に常備されている和楽器の一つです。大きさは直径で示し、皮面の直径2尺5寸から3尺5寸ぐらいの物が一般 的で、劇場の大きさに比例して決められます。胴は楠、檜、樫などの堅い材料で作られ、皮は羊の皮を最良とし、馬や牛の皮も用いられます。表皮は裏皮より厚いものを用います。ふつう四本足の台に据えられ滑車がついていて移動出来るようになっています。歌舞伎では、雨や風、雪音などの天候の音、川音や波音などの自然音、幽霊の出現などの怪奇音などに用いられます。
オーディション audition
検聴または試聴のことで、調整卓などの入力信号をチェックすること、またはチェックするためのモニター回路のことをいいます。 オートロケーター テープレコーダー機能の一つで、録音された音の所定の箇所を、自動的に呼び出す機能のことをいいます。同じ部分を何度も繰り返したり、音の最初の部分を探しだしたりするのに用いられます。
オーバー・ダビング over dubbing
マルチトラックに録音された物を聴きながら、それに合わせて歌ったり、他の楽器を演奏したりして、同じテープの空いているトラックに更に録音することをいいます。
オーバーラップ overlap
音楽や音響効果音のテープによる再生の際に、すでに出ている一つの音にかぶせるように次の音を重ねていって、二種類の音の音量 を交差して入れ換える方法をいいます。
オープンエア・ヘッドホーン
振動板の背面が密閉された構造のヘッドホーンに対し、背面が開放された構造のヘッドホーンの事です。密閉型に比べて、圧迫感が少なく、低音共振周波数の低いユニットを使用することで、低音感の優れたヘッドホーンになります。
オープン・リール・テープレコーダー open reel tape recorder
取り外しの可能な録音テープを巻き取るための、金属やプラスチックのリール(枠)を、送り出し側と巻き取り側の一対で使用する形式のオーディオテープレコーダーのことをいいます。基本の量 のテープを片側のリールにすべて巻き取れるようになっています。リールのサイズは5、7.5、10インチなどで、テープの幅は1/4、1/2、1、2インチなどです。 おき 歌舞伎や日本舞踊で、幕が開いて人物が登場するまでの間に演奏される前奏部分のことをいいます。
オグジュアリー AUX/auxiliary
「補助の」「追加の」という意味です。主入力や主出力以外の予備端子、予備回路のことを指します。「AUX IN」、「AUX OUT」と表示されます。
オクターブ octave
音楽的には完全8度音程のことです。周波数の比が1対2になる音程を指します。例えばAから次のAまでの音程で、Aが440Hzだとオクターブ上のAは880Hz、オクターブ下は220Hzとなります。
おこす(起こす)
音楽のマザー・テープや効果音の素材テープに収録されている音をコピーし、本番用テープに作り換えることをいいます。コピーする段階で、音質の補正をしたり不要の部分を抜き取ったりします。レコードからテープにダビングすることを、「レコードからテープに起こす」といいます。
オシレーター oscillator
発振器のことで、「OSC」と略して書きます。連続的に電気信号を発生する装置で、測定用としては発振する周波数の範囲によって、「オーディオ・オシレーター(低周波発振器)」、「RFオシレーター(高周波発振器)」などの種類があります。測定用のオシレーターは「テスト・オシレーター」と呼ばれ、出力波形として、正弦波、矩形波などを選択することが出来るものが多いです。
オシロスコープ oscilloscope
いろいろな電気信号をブラウン管で観測するための測定器のことです。時間的な変化に対する信号の変化を映し出すほかに、基準信号を用いて校正することにより電圧値、電流値、周波数などを読み取ることも出来ます。ステレオのミキシングをするときにL・R(左・右)の位 相を監視するために用いることもあります。
おとあわせ(音合わせ)
舞台稽古または本番前に、実際の舞台で音のレベル、音質、バランス、きっかけなど、音の総合的な調整・点検を行なうことです。
おとじり(音尻)
音楽や効果音などの最後の音が消える所、その音の余韻がなくなる所を指します。
おとだし(音出し)
①設置を完了した音響システムから音を出すこと、また、音を出して回路をチェックすることをいいます。 ②演奏を始めることをこのようにいいます。 ③稽古などを開始することです。「音出し12時」とは、12時に稽古を開始するということです。
オフ off
①音源がマイクの位置から外れていることをいいます。 ②音が遠くから発しているように聞こえるような表現の仕方をいいます ③機器のスイッチを切ることをいいます。 ④舞台上で進行中の場面から離れた所(舞台袖や舞台奥など)での背景音としてのセリフやガヤのことをいいます。
オフ・マイク off mic
音源がマイクロフォンから離れていること、またはその状態を指します。また、マイクロフォンから遠ざかることも言います。
オブリガート obbligato
メロディー・ラインを引き立てるために、メロディーと同時に演奏されるパートのことで、「助奏」といわれます。
オペアンプ operational amplifier
もともと、アナログ・コンピューターに用いられていた演算増幅器のことですが、無限大に近い増幅度、極めて高い入力インピーダンスと低い出力インピーダンスを特長としています。IC化されて安価になったことから、ミキシング・コンソールのヘッドアンプやサミングアンプなど、音響機器の機能部品として多く使用されています。「OPアンプ」とも表記します。
オペレーター operator
音響機器を操作する人のことをいいます。
オリジナル・テープ original tape
録音テープで、収録したままで編集されていない素材テープのことをいいます。台本の順に沿って収録されていない場合や、譜面 どおりの順に演奏していない場合も多く、またNGの部分も収録されています。これらは編集の段階で整理され、順序もタイミングも修正されてマスターテープが作られるのです。
オン on
①音源がマイクに近いことをいいます。 ②音が近い所から発しているように表現することをいいます。 ③機器のスイッチを入れることをいいます。
おんあつ(音圧)
音波の振動は、空気を圧縮したり膨張させたりしながら、水面と同じように四方へ拡がります。大気圧は平均、約1000ヘクトパスカルです。例えば音波によって0.001ヘクトパスカルだけ大気圧が変動したとすると、その変動分の幅が音圧になります。この音圧の変動分の幅が大きいほど、音は大きくなります。
おんあつ(音圧)
レベル 音圧の大きさをデシベル(dB)単位で表したものをいます。正常な聴力を持った人が、音として感じる最小の音圧を基準として、これを0dBと規定したものです。「dB SPL」で表示され、数値が大きいほど大きな音になります。
おんきょうこうか(音響効果)
①演劇・映画・テレビドラマなどで、効果音や音楽などを使用して、劇の演出効果 を高めることをいいます。花びらや枯葉を散らしたり、煙を出したりする視覚効果 に対する言葉です。 ②劇場やホールの建築的性能が、演奏者やSR(増幅補強)された音に及ぼす効果 のことをいいます。演奏に良い影響を及ぼす場合、このホールは「音響効果 が良い」といいます。
おんきょうしゅつりょく(音響出力)
音源から1秒間に発生する音波のエネルギーを音響出力といい、単位はワット(W)で表します。スピーカーの音響出力は[入力レベル]×[スピーカーの能率]で算出出来ます。
おんきょうしょうがい(音響障害)
直接音と反射音が分離して別々に聞こえる現象をエコーまたは反響と言い、会話などを聴く場合は、明瞭度が低下します。これを「音響障害」といいます。
おんきょうちょうせいたく(音響調整卓)
マイクロフォンや、テープレコーダーなどからの信号を集合させて、レベルや音質などを総合的に調整して混合(ミックス)する装置のことです。ミキシング・コンソールやミキサーともいいます。
おんきょう(音響)レンズ 音を屈折させて、拡散又は集束させる装置の事です。光学レンズと全く同じ原理でスピーカーの指向性の改善等の目的でスピーカーの前面 に取り付けて使用されています。
おんさ(音叉) 音の標準周波数の確認に用いられる物で、440Hz、442Hzなどいろいろな種類があります。細長い均質な鋼の棒をU字形に曲げ、その中央に柄が付けてあり、軽く叩くと、周波数の安定した純音を発生します。
おんじょう(音場)
空気のある所で音を出すと、音は空気を圧縮したり膨張させたりしながら、疎密波として四方に拡がって行きます。これは大きなホールでも狭い部屋でも同じことで、このように屋内外を問わずに音の存在する所を音場といいます。
おんせつめいりょうど(音節明瞭度)
劇場などでは、せりふや講演の言葉が明瞭に聴き取れなければなりません。そこで舞台上で基準となる言葉を発音して、それを客席で聞こえた通 りに書き取ったとき、正しく聴き取れた割合を音節明瞭度といいます。日本語の場合、明瞭度が85%ならば文章了解度が95%以上となり聴取条件は優良となります。また明瞭度が70%以下となると、聴き取りにくくなり、聴取条件は不良となります。
おんせん(音線)
音の波動性(波のように広がりながら伝わっていく性質)を無視して、音の伝わり方を直線として取り扱う場合の音の伝搬経路のことをいいます。
おんぞう(音像)
光学には実像に対して虚像という言葉がありますが、音に関してもこれに相当するものがあり、これを音像といいます。人はある音を聴いただけで、音源の位 置・大きさ・形などを感じ取ることが出来ます。この感覚的にとらえた音を音像といいます。
おんぞういどう(音像移動)
音源が連続的に移動しているかのように聞かせる方法のことをいいます。これには、スピーカーを実際に移動させる方法と、2台以上のスピーカーを配置して、パンポットなどの装置で、その音量 を操作することにより音像を移動させる方法とがあります。
おんそく(音速)
音波が空気などの媒質の中を伝わる速度のことです。空気中の音速は、気圧や温度によって影響を受けますが、1気圧・気温15℃では約340m/sとなります。
オン・マイク on mic
音源にマイクロフォンを近づけること、または近づいている状態をいいます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーえ)を取り上げます。
エア・モニター air monitor
劇場などにおいて客席空間の音響状態をチェックするためのシステムです。通 常、客席の天井からマイクロフォンを吊り下げるなどして収音します。
エー A
アンペアの略称です。電流の強さの実用単位「アンぺア」を表す記号です。
エーエヌ AN
アナウンスの略称です。
エーシー AC
交流のことです。一定時間ごとに、大きさが変化して行って、逆方向に流れる電流が交流です。また、1秒間に流れの方向を変える回数を周波数(ヘルツ)といいます。
エーディー A/D
アナログ信号をデジタル信号に変換することを表す記号です。A-Dとも書きます。
エーティーアール ATR
オーディオ・テープレコーダーの略称です。VTR(ビデオ・テープレコーダー)に対する呼び方として使われています。
エーディーシー ADC
アナログ・デジタル変換器のことで、アナログ信号をデジタル信号に変換する回路を指します。
エーティーティー ATT
「アッテネーター」の略称です。減衰器のこと、音響調整器として用います。
エキサイター exciter
電気楽器などに埋もれがちなボーカルや生楽器の明瞭度を上げる為の装置です。フィルターや歪発生回路などを組み合わせて作られている装置のことをいいます。
エキスパンダー expander
信号のダイナミック・レンジ(信号中の小さい音と大きい音の比)を拡大する回路を伸張回路といい、その装置を「エキスパンダー」といいます。使用目的から二種類に分類出来ます。一つは圧縮された信号を元に戻す役割をする伸張回路で、ドルビーやdbxといった「ノイズ・リダクション・システム」などに使われています。もう一つはバックグランドのノイズの低減、例えば録音テープのヒス・ノイズやマイクロフォンのかぶり音を改善するために、低レベルの音を一層小さくするための伸張回路で、「ノイズ・ゲート」に使われています。
エコー echo
山びこはエコーの代表的な例です。音を反射する壁の多い部屋で音を出すと、音がダブって聞こえます。50ミリ秒以上遅れて、壁などで反射してくる反射音は、音源から直接届く直接音と分離して聞こえ、これをエコーと呼びます。一般 的にはリバーブ(残響)とエコー(山びこ)を混同していますが、音響学上は区別 して用います。
エコータイム・パターン echotime pattern
単音減衰波形のことです。1000Hz程度の純音で10ミリ秒程度の単音を、ホールなどの場内で無指向性スピーカーから放射し、これを任意の客席で無指向性マイクロフォンにより収音し、その時間経過によるレベルの変化を「オシロスコープ」などで表示すると、エコータイム・パターンと呼ばれる波形が得られます。このパターンから直接音、初期反射音、拡散音の関係を把握する事が出来るとともに、音響障害となる反射音も発見出来ます。
エコーマシン echo machine
残響付加装置のことをいいます。「リバーブ・マシン」を含めてエコー・マシンといっています。ホールなどの響き(残響)を疑似的に作りだす装置で、テープ式、スプリング式、デジタル式、鉄板式などの方式があります。
エコールーム echoroom
ホールの音などの響きを疑似的に作るために乱反射を多くした、コンクリートの壁に囲まれた部屋のことをいいます。この部屋の中で、スピーカーから音を再生し、それをマイクロフォンで収音して、エコーを作ります。
エスアール SR
「サウンド・リインフォースメント」の略称です。劇場やホールにおけるコンサートや演劇の音の補強や補正をすることを意味します。楽器音や声をマイクロフォンなどで収音し、それを増幅しスピーカーから送出して、音を補強したり音質を補正することにより、音楽的(演劇的)にバランスをとることをいいます。
エスイー SE
サウンド・エフェクト(Sound Effect)の略称で、効果音のことをいいます。
エスエヌ SN
SN比の略称です。信号対雑音比のことをいいます。必要な信号と不必要な雑音との比率のことで、一般 には、この比の対数の20倍をとり、デシベルの単位で表されます。この数値が大きいほど雑音が少ないことになります。
エスエムピーティーイー SMPTE
アメリカの映画技術協会の略称で、映画・テレビ技術の国際的な研究機関の一つです。映画・テレビに関する各種の推奨基準がここで検討・発表され、各国の業界で使用されています。
エスピーエル SPL
音圧レベルを表す言葉です。音圧レベルをデシベルで表示する場合に、dBの後にSPLを付けて「dbx SPL」と表示します。
エッジ edge
スピーカーの振動板(コーン紙)を支持する周辺部のことをいいます。コーン紙の前後運動を助け、上下左右方向の有害な動作を抑える働きを持っているので、動きやすい材質、形状が要求されます。コーン紙と同じ材料で一体形成してあるエッジを「フィクス・エッジ」といい、ウレタン・ゴムなどで別 に形成してコーン紙に接着してあるエッジを「フリー・エッジ」といいます。
エッチエフ HF
周波数が3MHz~30MHzの電波の帯域をいう略称です。
エヌアール NR
ノイズ・リダクション・システムの略称です。磁気テープによる録音・再生の際に伴う雑音を低下させる装置です。ドルビー・システムやdBXシステムがあります。
エヌエービー NAB
アメリカ放送連盟の略称です。放送業者の団体で、放送機器関係の規格などを決めています。テープやテープレコーダーの互換性を持たせるため、リール・サイズ、トラック・パターン、再生イコライザーなどの諸特性の規格があります。
エヌエフビー NFB
「負帰還」と訳される言葉の略称です。アンプの出力の一部を入力側に戻して再入力することを「帰還」といい、入力信号を打ち消すかたちで逆位 相の信号にして入力側に戻すことを「負帰還」といいます。信号がトランジスタなどの増幅素子を通 ると歪みが生じたり、周波数特性が平坦でなくなったりします。そこでアンプに適度の負帰還をかけ、入力信号と出力信号との比較を行ない、両方が相似形になるよう自動的に、増幅素子に加えられる入力信号波形を調整します。この結果 、増幅度は減少しますが、同時に歪みも減少します。
エヌジー NG/no-good
「だめ」という意味の言葉の略称です。もとは映画用語です。舞台や放送などで演技・演出・技術等の失敗、意に満たないことをすべて「NG」といっています。
エフェクター
電気信号になった声や楽器の音をさまざまに変化させ、いろいろな音の効果 を生みだす装置の総称です。音響技術者がミキシングの中で扱う装置と、演奏家が電気楽器とアンプの間に挿入する小型の物とがあります。
エフビー FB/fold back
出演者や演奏者が、各自のテンポや音量を確認しやすいように、セリフや音楽を送り返すスピーカー、あるいはその装置のことをいいます。一般 に「はね返り」「返し」と呼んでいます。
エフユー FU
アナウンサーが自分でマイクロフォンを生かしたり切ったりするための、連続可変の音量 調節器のことです。咳、くしゃみ、原稿をめくる時などに絞って、不要な雑音を吸収しないようにするための装置で、「カフ」ということもあります。
エムイー ME
音楽効果のことで、効果音として用いられる音楽をいいます。
エムエー MA
スタジオや野外ロケでのVTR収録の時に、全ての音を同時に作成することは非常に少なく、音楽やナレーション、効果 音は、画像の編集が完了した後にダビング処理をし加工されて作品となります。これらの音響処理の作業をMAといいます。和製英語でマルチ・トラック・オーディオ・テープレコーダーとVTRを使用するのでMA(マルチ・オーディオ)と呼ばれるようになりました。アメリカではオーディオ・ダビングあるいはサウンド・スイートニングといっています。
エムエス(MS)
ステレオ・マイクロフォン 単一指向性のMと両指向性のSのユニットを同軸上に置き、時間差と位 相差をなくして、二つのマイクロフォンの指向性の差から生ずるレベル差によって、ステレオ信号を取り出す方式をいいます。
エムエフ MF
周波数が300kHz~3MHzの電波の帯域のことをいう略称です。
エムシー MC
マスター・オブ・セレモニーズ(master of ceremonies)の略称で、司会者のことをいいます。コンサートでは、司会者がいない場合でも、曲間の演奏(演唱)者の話のことをMCと呼んでいます。
エムディー MD
コンパクト・ディスクの約半分6.4?のMOディスクの事で、ミニディスクの略称です。容量 はコンパクト・ディスクの1/5ですが、音声信号を圧縮することにより74分の録音・再生が出来ます。録音された信号の編集は、60ミリ秒が最小単位 のために微妙なことは出来ません。
エムティーアール MTR
マルチ・トラック・テープレコーダーの略称です。
エルイーディー LED
発光ダイオードの略称です。半導体の発光素子で、パイロット・ランプ、レベル・メーター、電子卓上計算機などへの利用が行われています。発光色は赤。緑、橙が一般 的ですが、先頃青も作られるようになりました。
エルシー(LC)
ネットワーク 「ディバイディング・ネットワーク」のことで、コイル(L)とコンデンサー(C)を用いているものを、このように呼んでいます。
エレクトレット・コンデンサー・マイクロフォン electret condenser microphone
コンデンサー・マイクと同じ構造ですが、エレクトレット効果を応用して電極に電圧を加える必要のないマイクロフォンのことです。「エレクトレット効果 」とは、合成繊維やフィルム、プラスチックなどの高分子物質に、高い電界をかけた時、電界を取り去っても物質にプラスまたはマイナスの電荷が残るという効果 をいいます。この半永久的な電荷を利用したのが「エレクトレット・コンデンサー・マイクロフォン」です。
エレベーター・マイクロフォンそうち(装置)
垂直形のマイクロフォン・スタンドを舞台などの床に埋め込み、油圧や電動により上下に動かす物で、音響調整室や舞台袖から遠隔操作により任意の高さにして、適正な収音をするための装置を言います。
エンクロージャー enclosure
スピーカー・ボックスのことで、そのスピーカーの音質特性を決定する大きな要素となります。
エンディング ending
楽曲や演劇の終わりの部分のことです。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーう)を取り上げます。
ウインド・スクリーン wind screen
マイクロフォンを使用して野外収音の時、風によって起こる雑音や、声の収音時の息による吹かれ雑音を防止するために、マイクロフォンに取り付ける物の事です。スポンジ製の物や金属の網状の物などがあります。
ウーファー woofer
低音再生用スピーカーのことで、一般的にはコーン型の物が用いられます。
ウェイト・タイム wait time
Qがスタートしてから、次のQがスタートするまでの時間のことです。
ウォール・スピーカー wall speaker
壁に取り付けられたスピーカーのことをいいます。劇場などでは客席の側壁、後壁に取り付けられます。演劇の効果 音の再生に用います。また「SR(増幅補強)」の場合などに、時間を遅らせて側方や後方から反射音を付けたり、残響を付けたりするのに用いられます。
うける(受ける)
回線で送られてきた信号を、受け入れ側の機器の入力端子に接続することです。
うちあげる(打ち上げる)
邦楽で、鳴物の曲を終わらせることです。「あげ」と略すことがあります。
うちおろし(打ち下し)
邦楽で、始めは大まかで、段々細かく打っていく大太鼓の打法のことをいいます。鼓では、決まった打ち方の名称の一つです。
うわぢょうし(上調子)
三味線の奏法です。二人以上の人数で演奏するときに、主旋律を弾く「本手(ほんて)」の調弦より高い調子に調弦した三味線を用いて同じ旋律で合奏する演奏法をいいます。新内(しんない)節に限っては「高音(たかね)」という場合があります。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーい)を取り上げます。
いかす(生かす)
音響機器を作動させることをいいます。
いけごろし(活け殺し)
演劇のセリフ、または、動きに合わせて音を上げたり、下げたりすることをいいます。
イコライザー equalizer
等しくするという意味のことばです。周波数特性を変化させる事によって音色を調整する回路のことです。
いっかん(一管) 邦楽演奏の形で、一人で能管(笛)を吹奏することです。
いっちょう(一調)
能の特殊な演奏形式の一つで、小鼓(または大鼓か太鼓)一人を主として、一人の謡(まれに一、二名の助吟者がいることもある)で能曲の中の要所を演奏する形式の事をいいます。打楽器が一つになるため、ふつうの演能の時よりも複雑で派手な手を打ちます。即興的に修飾を加えたりして、細かい技巧を発揮することが多く見られます。
いと(糸)
三味線・琴・琵琶・胡弓などの楽器に張る絃(弦)の別名です。また、三味線演奏者を通 称でこう呼びます。
イメージおんげん(音源)
スピーカーなどの音源を、音が良く反射するような平らな壁の近くに置くと、その壁を反射鏡に見立てて音源が映った場所に、まるでもう一つの同じ音源が存在するような効果 が生じます。この新しい音源を「イメージ音源」といいます。
インストゥルメンタル instrumental
「器楽の」または「楽器の」という意味です。一般的には「楽器だけの演奏」の意味で使われます。
インストゥルメント instrument
精密な器械、器具を意味する言葉ですが、楽器を意味する言葉としても用いられます。
インターカム intercom
舞台進行上、各パートへの指令や相互連絡のために用いる通話装置のことで「インカム」ともいいます。
インターフェイス interface
信号のレベルやタイミング、形式などが異なる回路や装置をつなぎ合わせるとき、その中間に介在させて、通 訳のような仕事をする回路のことです。
インターフォン inter phone
交換機なしで互いに通話できるようになっている電話装置で、内線電話として各室相互間の連絡に使用されます。
インダクションノイズ induction noise
電気(磁気)誘導雑音のことです。モーターやAC電源、SCR調光器などからの磁気誘導によって生じる雑音が主なものです。
イン・テンポ in tempo
「正しい拍子で」という意味の言葉です。実際にはそのままのテンポを持続することをいいます。
イントロダクション introduction
曲の冒頭の部分のことで、導入部あるいは前奏といいます。略して「イントロ」といいます。声楽曲では歌が入る前、器楽曲では主題に入る前の部分を指します。
インパルス・ノイズ impulse noise
雷や蛍光灯の点滅、エンジンのスパークプラグ、モーターの始動などによって発生する瞬間的な雑音をいいます。
インピーダンス impedance
電気回路に交流を流した時の抵抗値のことで、ふつうの抵抗と同じオーム(Ω)という単位 を使用します。抵抗器は直流、交流の違いなく一定の抵抗値を示します。それに対して、コイルは直流は通 しますが、交流に対しては周波数が高くなるほど抵抗値が大きくなります。また、コンデンサーは直流は全く通 さず、交流に対しては周波数が低いほど抵抗値が大きいのです。インピーダンスは、これらの抵抗分を合わせたもので、周波数によって値が変化します。記号はZで表します。
インプット input
入力の意味です。アンプなどを駆動させるための電気信号を送り込むことをいいます。また入力信号を受けるために設けられた端子をさすこともあります。
インプロビゼーション improvisation
即興演奏のことです。ジャズなどで、ソロの演奏者がオリジナリティあふれるアイデアとテクニックを用いて、即興で演奏する場合をこう呼びます。
PAや音響に関する用語には、機材や機器をレンタルするにしても、あるいは、実際にホールなどに出かけるにしても様々な専門用語があります。ここでは、PA音響用語のうち(あ行ーあ)を取り上げます。
アース the earth.<英>/ground
地球・地面の意味の言葉です。電気関係では地面を基準電位とみなして、電気回路の基準電位 部を地面に接続して地表の電位と等しくすることを、「アースをとる」といいます。
アールエフ RF/radio frequency
無線周波数のことで20kHz以上の高周波をさします。
あいかた(合方)
①歌舞伎の「下座音楽」の三味線の奏者のことをいいます。 ②邦楽の声楽曲(長唄など)の間奏のことをいいますが、「合の手」よりは長いものです。地唄では、「手事(てごと)」といいます。
あいのて(合の手)
①民謡などの唄や漫才のしゃベくり(しゃべり)の合間に入れる、掛け声や短い言葉をいいます。 ②邦楽(長唄・清元など)で、唄と唄との間に演奏される器楽による短い間奏部のことをいいます。
アウトプット output
出力のことです。回路・機器などから送りだされる信号のことです。またその信号の出る出力端子を意味する場合もあります。
あおる
音響操作用語で音量を瞬間的に上げて、すぐ元の音量に戻す操作のことをいいます。
ア・カペラ a cappella
「聖堂のために」、「礼拝堂または聖堂ふうに」という意味で、合唱曲や歌曲を無伴奏で歌うことをいいます。
アクセント accent
ある部分を強調することですが、演奏方法や効果音などで音楽や演劇のある一部分を印象付けるための操作を「アクセントをつける」という言い方をします。
アクティブ・イコライザー active equalizer
アクティブとは能動という意味で、ICやトランジスタなどの増幅機能のある素子のことを指します。従って、アクティブ・イコライザーとは、これらの能動部品を使った回路による音質補正機器のことをいいます。
アコースティック acoustic
「耳の」「聴覚の」「音響上の」という意味で、一般的には電気信号に変換される前の音全般 を指します。また電気を使用せず、音を出す楽器のこともいいます。
アジマス azimuth
テープレコーダーの磁気ヘッドのギャップとテープとの垂直角度のことをいいます。
アタック・タイム attack time
リミッター、コンプレッサーなどの回路に、動作させる信号が入ってから、これらの回路が動作を開始するまでの時間のことです。「立ち上がり時間」ともいいます。
アタッチメント attachment
付属品、取り付け部品を意味することばです。楽器に取り付けて音色を変えるための器具のことです。
アダプター adapter
規格の違う器具や機器を接続するために使用する部品のことです。
あたまだし(頭出し)
録音された録音テープの内で、必要とする最初の部分(音の頭)をテープレコーダーにセットして、再生の準備をすることをいいます。
あたまづけ(頭付け)
テープに録音された複数の音の、それぞれの最初の部分にデルマ(ダーマトグラフ)などの色鉛筆で印をつける作業をいいます。
あたまわけ(頭分け)
コンサートなどで、SR(増幅補強)・放送・録音などの複数の媒体で収音を行なう場合に、マイクロフォン(以下単にマイクと略記することがあります)の出力を直接それぞれの媒体に分岐することです。
アッテネーター attenuator
減衰器といい、電気信号のレベルを低下させる部品のことです。
あて(当て)レコ
外国映画などで俳優の口の動きに合わせて、日本語で声優がセリフを言い、それを録音することをいいます。
アドリブ ad-lib
ラテン語の「好きなように、気ままに」という意味の言葉が英語化したもので、即興演奏のことをいいます。演劇などでは、台本に書かれていない即興的なせりふや動作のことを指します。
アドレス address
コンピューターのメモリーに記憶された情報を出し入れする際に手掛かりとなるように付けられた番号を「アドレス」といいます。
アナウンス・ブース announce booth
アナウンス・コメントやナレーションなどを収音出来るようにした小型のスタジオで、ふつうは響きを少なくするために、吸音材などで内部を処理してあります。
アナライザー analyzer
分析器のことです。また「スペクトラム・アナライザー」は、周波数成分の分布を知るために使われる装置のことです。
アフター・ビート after beat
洋楽の一つの小節内で偶数拍または弱拍にアクセントを置くビートのことをいいます。
あらへんしゅう(荒編集)
オリジナル・テープのNG部分や不要な部分を取り除く作業のことをさします。
アルペッジョ arpeggio
ハープのように弾くという意味で、一つの和音の音を同時に弾かずに低い音から高い音へと連続的に上がっていくように弾く奏法です。
アレンジ arrange
音楽の場合は編曲することをいい、演劇の場合には脚色することをいいます。音響の場合はマイクやスピーカー、機材などの機種選定や配置のプランを作成することをいいます。
アンコール encore
「再び」という仏語が元の言葉です。音楽会などで、予定のプログラムが終わった後に、出演者の出来栄えをたたえ、拍手・掛け声などを送って、再び演奏を求めることをいいます。
アンサンブル ensemble
音楽で、少人数の重唱・重奏のこと、また、そのグループのことをいいます。意味を拡げて、演奏のバランスがとれている場合などに「アンサンブルが良い」と言ったりします。
あんそうおん(暗騒音)
ホールやスタジオの中に、人が誰もいない状態の時の騒音を暗騒音といいます。外部から侵入する騒音や換気の騒音などがこれに相当します。これは、低音ほど遮断することが難しく、周波数分布は低音域レベルはど大きくなっています。
アンバランス unbalance
不平衡型回路の意味で、信号回路のマイナス側(コールド)をアース(シールド)と共通 にして用いる回路方式です。外部の誘導雑音やハムなどの影響を受けやすいのですが、一般 用機器や楽器などでは、コストが低いことなどからアンバランス型を使用することが多くなっています。
アンビエンス ambience
包囲された状態という意味の言葉です。音響上は、聴く人が音で取り囲まれているような臨場感のことをいいます。